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A big day―極々私的な備忘録のようなもの

碇シンジは「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」と自己暗示をかけるようなポーズを取りながらも実は逃げていないのではないかと思う。エディプスコンプレックスに駆り立てられているのか、DNAに動かされているのか分からないけれども、なんだかんだで人類の歴史に残るくらいの偉業を成し遂げていることは間違いない。

そんなエヴァの物語は2015年に始まる設定だけれども、僕にとっては2014年という年が歴史を刻む年になるかもしれない。いまにして思えば、2007年にも2009年にもそう思った記憶もあるけれど、とにもかくにも、逃げずにいれば、何かしら刻まれ続けるのが人生なのだからどうしようもない。どうしようもない、というといかにもネガティヴなように聞こえるので、歴史を刻むのは生きている証であるとでも言い換えておこう。原文と意味が違うかもしれないけれども。

逃げずにいれば、ということで言えば、きっと僕らは逃げることもできる。逃げないで立ち向かうこともできる。いつでもその選択ができる世界に生きていることは間違いない。その中で逃げないことを信念にしているなどとかっこいいことを言うつもりはない。ただ、逃げたところでどうせ逃げきれやしないという諦念があり、それを出発点にすれば、結局は逃げずに立ち向かう方が後々困らないで済むという何とも消極的で打算的な理由しかない。

今回逃げずに立ち向かえたけれども、きっと孤立無援であったなら無理だっただろう。そこで私利私欲を追求すれば味方は増えなかっただろう。何かを成し遂げるために必要なのは、ほんの少しの想像力と、多くの味方だ。頭の良さや口の達者さだけでは何も成し遂げらない。

そんなことをしみじみと考えながら、僕自身が辿ってきた足跡、刻んできた歴史はいつまで残るだろうかと考える。