ジョニー・デップがユージン・スミスを演じた『MINAMATA』。
劇中に使われていたミノルタの機械式一眼レフがかっこよくて中古カメラ店を見に行ったのだが、どうもしっくりくる物がなかった。
SMC PENTAX-M 50mm F1.4、SMC PENTAX-M 80mm-200mm F4.5(初期型)、それにサードパーティのFORMULA 5 MC 2X(2倍テレコン)がついてアンダー1万円。
完全機械式なので一通り操作してみたが、シャッターも全部切れるし、セルフタイマーも、絞り込みレバーも、巻き上げも大丈夫。
LR44を入れたら露出計表示も赤黄緑が全て正常に点灯。これは指針式よりも壊れにくらしい。
広角単焦点もあった方がいいので、キタムラでSMC PENTAX-M 28mm F3.5を4000円台で購入。
愛用しているアルチザン&アーティストのストラップをつけると、ユージン・スミスとは違うものの、がぜんクラシックカメラの雰囲気が出てきた。
さて、何を撮るか。
ちょうど10月10日に阿字ヶ浦海岸で「海 de LIVE & 撮影会」が開かれる。
となれば、海辺で光量も多いと予想してISO100のフィルムを詰めて現場へ。
デジカメでの写真は前のエントリーにあげたので、ここではPENTAX MXで撮ったフィルム写真のみを掲載。
特典会+撮影会
MIYUU(オレンジ)
LANA(RISING ZERO)
いずれも28mm F3.5。周辺減光がかえって雰囲気を出してくれている。
現像、デジタルデータ化はパレットプラザ。
60分で仕上げてくれる。
デジタルデータの方は色味がちょっと満足できない感じだったので自分でPhotoShopで補正した。
「フィルムカメラ」と一口に言っても、デジカメの時代が来る直前の「オートフォーカス・自動露出・電子制御・自動巻き上げ」のものと、昭和の「マニュアルフォーカス・マニュアル露出・機械式・手巻き」のものではだいぶ違う。
PENTAX MXのような完全機械式の方が電子制御のカメラよりも長い年月を経ても壊れにくし修理もやりやすいのは皮肉なことのようにも思う。
今回の撮影・現像で特に不具合もないことも確認できたし、撮影も楽しく、得られる写真もフィルムならではの味わいがあると改めて思った。
今後も折に触れて楽しんでいきたい。
あ、フォーカシングスクリーンだけは汚れが目立つので、どこか替えてくれる工房があれば替えたいかな。