FUJI TIARAの操作性

久しぶりにフィルムカメラを使おうと、FUJIのTIARAを引っ張り出してきた。改めてこのカメラについて良い点・悪い点をまとめてみる。

<良い点>
・コンパクト
・寄れる(最短35cm)
・マニュアルフォーカスも可能

<悪い点>
・オートでフラッシュが光ってしまう(発光禁止設定はできるが、保持されない)
・露出補正ができない(逆光モードで+2補正のみ)
・ストラップが付けられない(純正のものは三脚穴に固定)

ちなみに、写りは良い。まあ、もう18年前のカメラなので、21世紀の視点から操作性に注文をつけるようなものでもないのだろうが、フラッシュの自動発光や、露出補正が+2のみというあたりに、「顔が暗くなって失敗写真にならないように」というFUJIらしい思想を感じる。人によっては親切だと感じるだろうが、いまの自分の基準ではお節介だと思う。

こうしたフラッシュ発光という発想自体、もはやメーカーとしても時代遅れになっていて、いまのFUJIであれば、NATURAシステムによる高感度(ISO1600)・ノーフラッシュを推奨するだろう。

さて、そんな中でTIARAの「思想」が自分に合わないとすれば、フィルムカメラとして何を選ぶか。NATURAに行くのもありだろうし、濃厚な写りを期待してCONTAX Tシリーズに行くか、それとも、基本的にマニュアル操作となるRollei 35にまで戻るか。