劇団四季とディズニーがタッグを組んだミュージカル『アナと雪の女王』。
6月24日の開幕公演は、四季の会会員の抽選で20倍超というプラチナチケット。
僕も申し込んだがやっぱり当たらず、ということで、開幕から7日目のマチネのチケットを頑張って取って観てきた。
平日の昼とは思えない満員御礼。大盛況。
アナのドレスを着た女の子多数。
華やかな空間。
第一幕のスタートは、ヤングアナとヤングエルサとお父さんお母さんの場面から。
桑原愛佳ヤングエルサと三上さくらヤングアナのかわいいデュエットに癒される。
そして、大人になったアナをコメディエンヌ風味の三平果歩が演じる。
映画でお馴染みのナンバーに加えて新曲も交えながら物語を回す回す。
そして一幕ラストがエルサの「ありのままで」。
『アラジン』でジャスミンを好演していた岡本瑞恵が圧巻のソロ。
1800枚のLEDパネルにプロジェクションマッピングを加えた演出も、歌唱力や演技の素晴らしさを引き立てる。
サビを歌うたびに盛り上がる演出が仕込まれているが、最後は衣装の早着替え。
ブロードウェイだとここで拍手喝采・声援が聞こえるところだが、おとなしい日本の劇場でも歌の途中で拍手が起きる。これ珍しいよね。貴重な体験。
そして歌い終わって暗転して一幕終了。
ここでのざわざわも最近の四季ではあまり体験したことないもので、濱田めぐみ(現ホリプロ)が『ウィキッド』の一幕最後で「自由を求めて」を歌った時以来かも。自分的には。
そして第二幕。
エルサとアナの姉妹愛に加え、世界の素晴らしさを純粋な目で発見していくオラフに感動。『ライオンキング』のハイエナのシェンジで卓越した表現力を見せつけていた小林英恵がパペットと一体になるような素晴らしい演技。シェンジはヒールだったが、今回は誰にでも愛されるキャラクターで良かった。超ハマり役。
トナカイの動きも、やはり『ライオンキング』でサバンナの動物たちを再現した劇団四季の強みを発揮していて、ある意味で、ディズニーと四季のコラボの集大成感もあった。
終盤は、エルサとアナがお互いを大切に思うオリジナルのデュエット曲を聴かせたり、「ありのままで」のリプライズがあったりと、映画版よりさらに大団円が強調されたグランドフィナーレ。
ディズニーのアトラクションに来たような体験で、これは子供から大人まで楽しめて感動できるエンタメ。
誰が行っても楽しめると思う。
今はチケット取るのが難しいが、他のキャスティングもぜひ観てみたいので、また行こうと思う。
ここからは蛇足ながら、極めて個人的な想いを。
ミュージカルでは『ウィキッド』が大好きで、歌い手ではイディナ・メンゼル好きなので、『アナと雪の女王』にもどこか似たところがないかと面影を追ってしまった。
その結果、主観で言えばシンクロ率は20%くらい。
似ているところがなくはない。でも、そこまで似ていない。
だから、『ウィキッド』のことは忘れて、『アナ雪』は『アナ雪』として楽しむのが良さそう。
まあそうは言っても、第一幕のラストで主人公が自分らしさを取り戻し、高らかに歌い上げるソロに相通じるものはある。
四季もそろそろ『ウィキッド』を東京でやってほしいと思うけど、『アナ雪』やってる間は無理だろうな・・・