「AKIBAカルチャーズ以外でのワンマンの予定は?」
2017年のハコイリ♡ムスメのバスツアーの夕食会の後、メンバーが退出してプロデューサーとファンだけで開催された運営座談会。
熱心なファンから色々な質問が飛び出す中、ホームとも言えるAKIBAカルチャーズ劇場以外でのライブの可能性を問う質問に対して、ハコムスプロデューサの鈴木美紗乃はこう答えた。
「どこどこでやりたい」「どこどこを埋めたい」ということはない。多くの人に見てもらえる機会を提供したい。
当面はフリーな場所でやる機会を定期的に設けたい。飯田橋ラムラでの野外音楽会はそういう位置づけ。
地方でのライブは予算的な問題で今は難しい。もしかしたら、撮影とセットで北海道や沖縄という方が可能性があるかもしれない。
「撮影とセットで沖縄」という鈴木Pの構想は、2019年夏、クラウドファンディングの活用により実現に至った。
現地では写真集のロケ、ワンマンを前にした強化合宿、そして沖縄のビーチでの野外音楽会を敢行。
構想何年かは分からないけれども、鈴木Pの長年の夢が形になったと言っても良い。
それが9月4日にリリースされるハコイリ♡ムスメのファースト写真集『ニライカナイ』である。
「ニライカナイ」、というのは、沖縄の言葉で「桃源郷」だそう。
なるほど、こんな美少女たちが海辺にいる光景は、ある意味で現実世界から離れている。
納得のタイトルだ。
この日は、クラウドファンディングに出資したファンを対象とするクローズドイベントがAKIBAカルチャーズ劇場で開かれた。
「クローズドイベント」と言っても、ファンからのリクエスト曲5曲を含む8曲のライブがあり、通常の公演と言ってもいいくらいの力の入りよう。
今年の夏の新曲「ニライカナイを目指して」で始まり、ファンからのリクエスト曲を順に披露。
途中、それぞれのメンバーが自分のお気に入りカットを選んで紹介するコーナーも。
古民家の縁側で三振を弾く姿がまるで沖縄の人みたいに見えるカット(我妻桃実)
「まんよージャンプ」ならぬ「まんよーキック」で華麗なフォームで砂を蹴り上げるカット(吉田万葉)
青い海をバックに純白の衣装が映えて、しかもお腹が目立たないカット(井上姫月)
木陰からひょっこりと顔を覗かせて美白で盛れてるカット(寺島和花)
アメリカンビレッジの観覧車の中で無邪気に楽しんでいる(実際は揺れてて怖かった)カット(塩野虹)
夕暮れの海辺をバックに寺島和花と二人で半逆光のハレーションの中で微笑むカット(戸羽望実)
波打ち際の少し先まで海の中に入って、カメラに向かって水しぶきを上げて笑っている王道アイドルカット(依田彩花)
緑の多い木陰の中で涼しげに佇んでちょっと背伸びした表情を見せているカット(山本花奈)
言葉だけで写真を伝えるのには限界があるので、それぞれのメンバーがどの写真を選んだのか、写真集を手にとって確かめてほしい。。。
ライブの最後に「泣かないでエンジェル」と「Let‘s Party Time!」という対極的な2曲を披露して、イベントは終了した。
終演後、プレスの取材があり、その後、クラウドファンディングのリターンとして、お手紙渡しやDVDサインがあったが、僕は所用があってここで退出。サインは後日もらいに行くつもり。
ちなみに、ファンの撮ったメンバーのカットも掲載されていて、僕は依田彩花ちゃんを撮影した。
「私、海なし県だから」(山梨県在住)と笑う彼女を、海で包むように撮ったカット。
(Nikon Z6 + SIGMA 105mm F1.4 DG HSM、f/4.5、SS 1/800、ISO100、瞳AF使用)
これぞ、ニライカナイ、という感じ。
暑い中の撮影だったけれども、時間があっという間にすぎるくらい充実していて、何よりもこうして写真集という「形」になることで、自分の中でも忘れ難い記念になった。
次は北海道かな?
やっぱりハコムスはいいね、そう思えるイベントだった。
写真集の方は、豪華製本128ページで、アイドルの王道であるビーチでのショットもあれば、古民家で部屋着でくつろぐようなもの、亜熱帯の植物の鮮やかさを感じさせるものとバラエティに富んでいる。
そして、「90年代沖縄ファッション」と銘打たれた「初期SPEEDオマージュ」なストリート・アメカジ風のものもあって、4人組なところとか、上原多香子を彷彿とさせるようなタンクトップの戸羽望実とか、とことん鈴木Pの趣味というか、妥協のないこだわりを感じさせる。
『ニライカナイ』の刊行イベントは、9月8日の17時から書泉ブックタワーで予定されているそう。
興味持たれた方はぜひ。
(セットリスト)
1 ニライカナイを目指して
MC
2 天使のボディーガード(吉田、井上)
3 あたしの靴、あなたの靴(我妻、吉田)
「お気に入りカット紹介」
4 ゆっくりと好き
5 さくらサンキュー
6 ありがとう
MC
7 泣かないでエンジェル
8 Let‘s Party Time!