2010年代にピークを迎えたライブアイドルブーム。
僕が現場に行ったアイドルのTOP6を改めて数えてみた。
1位:ハコイリ♡ムスメ(285回)=2020年8月解散
2位:つりビット(159回)=2019年3月解散
3位:アイドルネッサンス(124回)=2018年2月解散
4位:AIS(98回)=2018年9月解散
5位:アクアノート (84回)
6位:sora tob sakana(62回)=2020年9月解散予定
ハコムスことハコイリ♡ムスメは285回と他を圧倒しているが、このラストライブの川崎で286回目。
空前絶後だろうな、たぶん。
ハコムスのコアなファンは300〜400人といったところだが、ホームのAKIBAカルチャーズ劇場はソーシャルディスタンスで50〜100名の収容にとどまる。それならば現場で観たい人全員に観てもらえるハコでということで、CLUB CITTAでの開催となった。
全員着席、撮影可能曲ありということでAKIBAカルチャーズ劇場での「定期便(定期公演)」の雰囲気を残しつつ、会場がスケールアップし、ステージのお花や幕がホールコンサートのようにグレードアップした感じ。
最初のOvertureは、吉田万葉をセンターに5期の依田彩花・山本花奈が加わる3人でのバレエ調ダンス。
いきなり5期の成長を実感させられる美しいものだった。
メンバー全員が揃うと、この日のための特別な衣装を着ていることが分かる。
歴代の衣装を複数組み合わせて作られたもので、「メンバーを入れ替えつつ物語を紡いで」きたハコイリ♡ムスメの集大成に相応しいものだと感じた。
春の曲から夏の曲へと、コロナで活動できなかった季節の空白を埋めるかのようなセトリ。
続くカバー曲では、吉田万葉・井上姫月・依田彩花の3人による「お引っ越し」が秀逸。
Qlairのカバーで三声ハモりの難しい曲だが、最後のリーダーとなった吉田・井上はもちろん、依田がしっかりと自分のパートをこなす姿に感動した。
一期生で最初に卒業した門前亜里からの手紙が読まれると、会場は少ししんみりした雰囲気に。
ここからの終盤は卒業色の濃い「はじまり」で今後に向けた決意を聞かせ、「なかよし」のラストではOGの門前・我妻も私服で乱入し、ハコイリ♡ムスメの「絆」を感じさせてくれた。
公演がない期間に誕生日を迎えた井上姫月と依田彩花の誕生日を祝うサプライズや、6年間ハコムス運営で身を粉にした鈴木Pを労う一幕もあり、アットホームなハコムス現場の空気は最後まで続いた。
アンコールではメンバー一人一人が将来に向けた決意を語る言葉も聞けて、どのメンバーも大人になったな、しっかりしたなと実感せずにはいられなかった。
2014年に出会って、300回近い公演を観たハコイリ♡ムスメ。
これからもずっと続いていくことを願っていたが、折からにライブアイドルブームの低迷に、新型コロナウィルスの流行が決定打となるかのように、6年間の歴史に幕を降ろした。
鈴木Pが言うように「ハコムスは学校みたいなところ」だと僕も思う。
何人ものムスメが卒業していったけれども、何かの折に集まって、昔を懐かしんだり、今をしらせあったり、将来を誓い合っていく・・・
ハコムスは<現場>であったけれども、今日を境にある種の<概念>になったのかもしれない。
ファンとしても、ハコムスを過去のものとするのではなく、自分の中で生き続けるものとして、これからも大事にして行きたい。
学校を卒業しても、母校に対する思いが「愛校心」となるように・・・
メンバー、スタッフ、ファンの皆さんお疲れさまでした。
あとは、クラウドファンディングでお願いした「衣装を使ったテディベア」を待つばかり。
到着したら、また改めて記事にしたいと思う。
(セットリスト=ナタリーより)
0. OverTure
1. 微笑みと春のワンピース
2. 陽春のパッセージ
3. baby blue
MC
4. 夏に急かされて
5. 水平線でつかまえて
6. 海へ行こう~Love Beach Love~
7. Let's Party Time!
MC
8. 泣かないでエンジェル
9. 約束のポニーテール
10. 無言のファルセット
MC
(門前からの手紙代読)
11. はじまり
12. Like a Shooting Star
13. なかよし
(アンコール)
14. Be My Diamond!
15. 夏休みは終わらない
16. ハコいっぱいのプレゼント
17. 私たちの宝バコ
これって、「お引っ越し」が入っていないので確定版じゃないように思うけど、自分でメモ取る余裕もなかったのでとりあえず。