ハコイリ♡ムスメ 平日定期公演〜Respect for CoCo〜@ AKIBAカルチャーズ劇場

夕やけニャンニャン」/おニャン子クラブと、「パラダイスGo!Go!」/乙女塾

同じようなイメージで語られがちだけど、僕の中では180度違うもの。

前者が「女子大生の次のブームは女子高生」「素人(っぽい子)を集めてアイドルにしよう」とトレンドを起こして時代を変えようとしたのに対して、後者の方はアイドル冬の時代の中で「本格」を生み出そうという強いこだわりがあるように見える。

その中でも「CoCo」は本格的な王道アイドルを目指して立ち上がり、結果的に活動期間を通じてそうした期待に応えるグループになった。


僕が好きだったのはCoCoの方だったけれども、初期ハコムスのライブでハコムスに似合っていたのは、素人っぽさを活かしたおニャン子カバーの方のように見えた。

CoCoの「はんぶん不思議」や三浦理恵子の「日曜はダメよ」は、僕の中ではエヴァーグリーンなナンバーとして輝いているけれども、初期ハコムスのカバーでは、どこかコレジャナイ感を感じてもいた(一方で、劇団ハコムスの世界観は大好きだった)。

ところが、である。

ハコムスは、その後、メンバーを入れ替えながらも確実にスキルを高め、「コピーとカバーは違う」「カバーする以上、いろいろな人の思いいを大切にしたい」と言葉で語れるほど、楽曲の「世界観」を自らのものにして見せることができるようになった。

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(入場者特典のカバーCD)

今日のRespect for CoCoの公演もそう。

「いま会えるアイドル」ならぬ「いま会えるCoCo」。

ハコムスのライブに慣れて、目の中に入れても痛くないくらいになるとつい忘れがちだけれども、こんなクオリティ高くCoCo楽曲をカバーできるアイドルはいない。

CoCoが活動していないいま、こんなライブを見られる機会はない。

これを当たり前だと思ってはいけない。

そんな風に思ってしまった。

今日のは、メンバーの純白衣装もCoCoオマージュだし、凝った小物やヘアアレンジもCoCoオマージュ。

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新カバー曲の「EQUALロマンス」では、自然発生的に当時の「せーの!ダーリン!」コールも起きて、もうここは中野サンプラザかと。


時間と空間が歪むような錯覚をまた覚えたというか。

CoCoとかQlairがリアルタイムで好きだった人とか、後追いで好きになった人とかいろいろな人がいるんだろうけれども、今のハコムスはそういう人たちの期待に応えられるだけのグループになった。

冒頭にも書いたけどおニャン子じゃなくて乙女塾でこれができるのは凄いよね。

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寺島和花ちゃん。

現代っ子なのに当時の雰囲気も見せてくれた。

(セットリスト)

1 君の歌、僕の歌
MC
2 なぜ?
3 シャボンのため息
「5分で分かる!CoCoの歴史」
4 夏の友達
5 乙女のリハーサル
6 はんぶん不思議
MC
7 EQUALロマンス(新カバー曲)
8 Moonlight Express
MC
9 無言のファルセット