2014年のAKIBAカルチャーズの新人公演。
木曜日のハコムスがCoCoの「はんぶん不思議」をカバーし、金曜日のアイドルネッサンス が真心ブラザーズの「どかーん」をカバーするという事実に、「いまは1990年かよ?!」と興奮した「パラダイスGoGo!!」世代は私だ。
ちなみに好きだった乙女塾メンバーは堀川早苗(誰も得しない情報)。
生バンドでのプレミアムライブ
ということで、ハコムスのカバーアルバム「青春の音符たち」のリリースを記念して、カバー元のアイドルをゲストに招いて生バンドでのライブを行う「プレミアムライブツアー」の第二回。
今日は、元CoCoの宮前真樹がゲストで、全曲CoCo曲の生バンド。
まきボーは現在のドルヲタ(ハコヲタ?)の中では強力な支持を得ている模様。ソースは昭和アイドルアーカイブスのアンケート。
会場は新宿KENTO'Sで、場内は満員。
イントロロングバージョンの「君の歌、僕の歌」でメンバーが登場し、横一列に並ぶとステージはほぼ一杯。
全員が揃うとイントロが終わり、「君の歌、僕の歌」が始まる。
(我妻桃実ちゃん)
この辺のアレンジの柔軟性は生バンドライブの醍醐味。
続いて、「なぜ?」、「はんぶん不思議」というハコムス結成の2014年からおなじみのカバー曲。
(鉄戸美桜ちゃん)
聞きなれたはずのパフォーマンスも、生バンドの音圧とグルーブ感で新鮮に聞こえてくる。
MCに続いては、三浦理恵子ソロ曲「水平線でつかまえて」と「約束のポニーテール」。
(阿部かれんちゃん・吉田万葉ちゃん)
「水平線でつかまえて」は、シンコペーションとギターのカッティングが独特のうねりを生み、「約束のポニーテール」は、ピアノとストリングスが叙情的な雰囲気を掻き立てる。
(星里奈ちゃん)
どちらも生バンドという「武器」を得て、いつもよりもエモーショナルな雰囲気で迫ってくる。
(塩野虹ちゃん)
「次の2曲はCoCoさんの中でもしっとりした曲なので、しっかりと歌っていきたい」という吉田万葉のMCに続き、「Moonlight Express」と「無言のファルセット」。
(寺島和花ちゃん)
どちらも「聴かせる」タイプの曲だが、メンバーのボーカルとバンドの演奏の息の合い方が絶妙。
いつものオケ(トラック)もいいけれども、生演奏ならではの音圧やうねりは迫力が違う。
(井上姫月ちゃん)
プレミアムライブツアーも今日が2回目ということで、メンバーは緊張する様子もなく、余裕をもって楽しんでいるようにさえ見えた。
ゲスト・宮前真樹(元CoCo)
そして、いよいよゲスト・宮前真樹の登場。
センターの通路からステージに現れた彼女は、昔と同じように清潔感があって、そしてシュッとして見える。
ハコムスメンバーと一緒に「夏の友達」を歌うと、1990年代と2010年代という時代が特別な空間で繋がったような錯覚に陥った。
ハコムスのライブをたくさん見ているのにこんな不思議な感覚を味わうのは初めてのことだった。
楽曲が終わると拍手喝采。
それから、ハコムスからまきボーへの質問コーナー。
吉田「アイドルをやっていて大変だったこと、良かったことは何ですか?」
宮前「当時みんな学校に行っていたから、とにかくいつも眠たかった。コンサートも夏冬春と学校の休みに行っていた。良いことはそれで色々なところに行けて色々な人たちと会えたことかな…今日ここに来てくれている人たちは、これからもずっと応援してくれますよ」
塩野「宮前さんは今でもかわいいですけど、いつまでもかわいくいられる秘訣を教えてください」
宮前「いやーそんなことないですよ。そういう質問をするように言われたのかな(笑)」
塩野「(顔を左右に振って全力で否定)」
宮前「そうですねー、好きなことをして、楽しく過ごすことかな。楽しく過ごすことでキラキラしていられるというか」
我妻「(観客に)みなさんもそうですよね、こうやって楽しんでいるからキラキラしてますよ!」
鉄戸「ギラギラ?」
観客「(苦笑)」
阿部「昔のアイドルと今のアイドルでの違い、今思うとこれは…っていうようなことはありますか?」
宮前「当時は携帯もネットもなくて情報を集めるのも難しい時代。ライブに来てくれるのも当たり前みたいに思っていたけれども、今思えばよく来てくれていたなと思います」
「今のアイドルさんは、人数も多くて個性を出すのが大変な時代。ハコイリ♡ムスメさんの個性は、未完成なところ」
「今はSNSとか色々と大変だなと。何かあったときファンの人は守ってくれる存在。(観客に)みなさんも守ってあげてくださいね。」
「(観客たちの顔を見ながら)みなさん、みんな彼女たちより大人でしょ?(笑)」
観客「はーい!(笑)」
鉄戸「私は今月21日に卒業するんですが、CoCoの解散後に宮前さんが苦労されたことなどを教えてください」
宮前「当たり前だけど、一人になるとぜんぶ自分でやらないといけない。MCでも今まで隣のメンバーに「ね?」って言っていたのがそれもできない。あとは楽屋でも一人。でも良いことも悪いことも全部自分に返ってくる面白さもある。他のメンバーが頑張る姿を見て、自分も頑張らないとと思ったり。
うろ覚えだけどこんな感じだったかな。
飾らないけれども核心を突くような金言ばかりだったし、アイドルの心構えとか、ファンとアイドルの絆とか、色々と含蓄に富んでいた。
コラボ2曲目は、ファーストシングルのカップリング「乙女のリハーサル」。
曲紹介のMCでぽにょが軽い感じで「宮前さん、この曲には何か思い出とか思い入れとかありますか?」と聞いたのに対するまきボーの答。
アイドルになってレコーディングで歌うことになった時に、初めて自分の「歌」というものを意識するようになった。
当時は今みたいなカラオケボックスもほとんどなく、コインを入れていくやつか、スナックに行くくらいしかなかったので。
レコーディングの時にディレクターの人に色々言われて「私の音域はこうなのか」とか「私って歌下手なんだ」とか気付かされた。ダンスの方も同じで、最初はこういうの(簡単なステップ)もできなかった。
今だったら問題になると思いますけど、当時は、西条先生が、竹刀をもって厳しく指導していた。
休憩時間になると、(三浦)理恵子がトイレで泣いていて、メンバーみんなで励ましたりしていた。
でも、今になってみれば、ぜんぶいい思い出ですね。
ハコイリ♡ムスメのみなさんも、今は大変だと思うかもしれないけれど、きっといい思い出になると思います。たまたま同じグループにいるのかもしれないけれど、ずっと先も付き合って行く。
リアル「乙女のリハーサル」はなかなか厳しかった。でも、だからその分尊いのかもしれない。
まきボーの語った言葉には、僕が「元アイドル」から聞きたい言葉が全部詰まっていた。
もう、「元アイドル」じゃなくて「永遠のアイドル」と呼ぼう。
そして、「乙女のリハーサル」。
会場内の「パラダイスGoGo!!」世代の元CoCoヲタ・元乙女塾ヲタのテンションが上限近くまで上がる感じ。
最後の曲は、ハコムスがまだカバーしたことのないCoCoの曲をコラボで披露するとのMC。
なんとCoCoのデビュー曲の「EQUALロマンス」。
そして本日は宮前真樹さんとCoCoさんのEQUALロマンスを歌わせて頂きました!ハコムスは初めて歌ったのですが、ファンの皆さんの揃ったコールに驚きました!本当に沢山の方に愛されている曲なのだなと実感しました😢また是非歌わせて頂けたらと思います! pic.twitter.com/IUOt4F0rGy
— ハコイリ♡ムスメ (@hako_musu) 2018年3月11日
サビ前の「ダーリン!」のコールとか揃いすぎていて、エモーショナルの極み。
この有名曲を今までハコムスがカバーしてこなかったのは謎だったけれども、もしかしたら、こういう形でCoCoメンバーとコラボする日まで温存されていた運命だったのかもしれない、などと思ってしまう。
宮前真樹は感想をこんな風に語った。
ハコイリ♡ムスメさんがCoCoの曲をたくさんカバーしているのはうれしい。
当時は自分たちが歌った曲が、こんな30年も経って、歌い継ぐ人がいるなんて思ってもみなかった。
それをこんなに大勢の人が見に来てくれて。本当にありがたいこと。
スタッフも喜んでいるんじゃないかな。「EQUALロマンス」もこれからも歌っていってほしいし、CoCoにはまだまだいい曲がある。
「シャボンのため息」もいい曲だし、ハコムスさんには(大野)幹代の「行かないで夏休み」も似合いそう。
物販・特典会
まずは宮前真樹さんのカレンダーを買って、2ショットチェキへ。
まきボーと2ショットチェキ撮れるとか、やっぱり自分の中でもにわかに信じがたい。彼女自身も「アイドル風味の特典会」とか言っていてなんだか面白かった。
そしてハコムスとの全員ショットワイドチェキ。これはチケット代に含まれているもの。
このプレミアムライブは色々なものがチケット代に含まれていて、フリードリンク・フリーフード、カバーアルバムCD・会場限定CD、それに全員ショットワイドチェキと全員ハイタッチ。
これ決して高くないどころか実質無銭←
ツアー限定のしおりと写真セットを買うと特典券も付いてくる←
ということで、メンバーを15秒撮影。
塩野虹ちゃん。背伸びした雰囲気がかわいい。
吉田万葉ちゃん。モデルのようにスタイリッシュ。
鉄戸美桜ちゃん。ちょっと”大人”の魅力、と思わせて…
みおてつどオフショット(風)
今後の公演予定
この生バンドでのプレミアムツアーは、3月18日の横浜がファイナル。
ゲストは、元おニャン子クラブの渡辺美奈代ということで、これも盛り上がりそう。
今日インフルエンザで出演できなかった戸羽望実も戻ってくる予定で、それも楽しみ。
3月19日の夜には、ラクーアでのフリーライブ(リリイベファイナル)も予定されていて、先月のヴィーナスフォート教会広場での世界観にも通じる、夜の遊園地ならではの幻想的な雰囲気を楽しめそう。
そして、3月21日にはいよいよ鉄戸さんの卒業公演。
「2018年は攻める」と宣言したハコムスの現体制のライブの見納めでもある。
やっぱりしばらくハコムスから目が離せない。
(セットリスト)
1 君の歌、僕の歌
2 なぜ?
3 はんぶん不思議
MC
4 水平線でつかまえて
5 約束のポニーテール
MC
6 Moonlight Express
7 無言のファルセット
MC
8* 夏の友達
MC「質問コーナー」
9* 乙女のリハーサル
10* EQUALロマンス(カバー初披露)(*ハコムス+宮前真樹)