昭和アイドルアーカイブスがレジェンドゲストを迎えるSPECIALなイベントが東京カルチャーカルチャーで開かれた。
「昭和アイドル」と言えば、ソニーとかポニーキャニオンにスポットライトが当たりがちだけれども、個人的には日本コロムビアが好きだったんだよね。
80年代から90年代のアイドルで、ソニーやポニーキャニオン以外のレーベルで好きだったのはこの辺。昭和アイドルアーカイブズでやらないかな…
— Sharp (@sharpc) February 11, 2018
山中すみか(1989年〜、日本コロムビア)
島田奈美(1986年〜、日本コロムビア)
姫乃樹リカ(1988年〜、キティレコード)
小川範子(1987年〜、トーラスレコード) pic.twitter.com/vrJPWAco3k
さて、今日のテーマは三題噺で「3人組アイドル」「松田聖子」「モモコクラブ」。
出演者は、さんみゅ〜、ハコイリ♡ムスメ、X21、南ななこ、竹内夏紀(つりビット)、橘はるか(MC)。
そして、レジェンドゲストに、杉浦幸。
豪華出演陣すぎる。
場内にはテーマに沿ったレコードが展示される。
神保町タクトの出張販売もあり。
カルチャーカルチャーもコラボメニューを用意。
これは「太陽の行方」(ribbon)をオマージュしたレモンサワー。僕はノンアルコールをチョイス。
3人組アイドル
橘はるかのMCで、ゲストが昭和と平成の3人組アイドルを紹介。
キャンディーズから始まり、ribbon・Qlairまでを当時の楽曲紹介を切り口に語る。
そして、出演者によるライブ。
最初は、X21山木コハル・川口ゆりな・田中珠里による「あなたを知りたい」(うしろ髪ひかれ隊)。
X21の黒の衣装、かっこよかった。
次は、ハコムスによる阿部かれん・我妻桃実・吉田万葉による「お引っ越し」(Qlair)。
ハコムスの「お引っ越し」カバーは、2016年4月の初披露から見ているけれども、初披露の時に新メンバーとして初舞台を踏んだ3期生の吉田万葉が、今回、いよいよユニットレギュラーとして参画したのが感慨深かった(鉄戸・あべの活動縮小時に披露した経験はあり)。
最後は、さんみゅ〜野田真実、ハコイリ♡ムスメ星里奈、橘はるかによる「太陽の行方」(ribbon)。
ラテン16ビート打ち込みとでも言うべき難しいリズム・ノリの曲だが、3人の練度が高くて、息もつけないような迫力あるステージになった。
松田聖子
続いては、松田聖子のコーナー。
昭和アイドルアーカイブスでは、松田聖子と言えば南ななこ、という感じになっていて、楽曲紹介に合わせて、松田聖子のフリマネで笑いを取る。
一方の、竹内夏紀も負けていない。
好きな楽曲の紹介では、竹内は「セイシェルの夕陽」を挙げて、フリューゲルホルンのアレンジを含めて、つりビットの「潮風日記」がオマージュしていると熱く語る。
ライブでは、竹内が「ピーチ・シャーベット」を披露。
アルバムからの選曲というのも、実に渋いというか、通好み。
そして、なっちゃんの歌声は、実にアイドル性が高いんだよね。癒される。
南ななこの方は、ウクレレを手に登場し、「赤いスイートピー」を弾き語り。
カルチャーカルチャーの観客が、「SSWおじさん」になった瞬間だった(注:実際には女性も若い男性もいます)。
モモコクラブ(前半)
冒頭「モモコクラブ」の紹介。
代表的なメンバーと、ソロデビューしたアイドルの紹介。
姫乃樹リカとか島田奈美についても触れられ、これぞ自分の見たかった企画!っていう感じ。
モモコクラブを代表するアイドルの代表格である西村知美の「さよならの学生通り」を、さんみゅ〜新原聖生、X21山木コハル、南ななこの3人で。クオリティ高い。
そして、同じくモモコクラブを代表するアイドル島田奈美のヒット曲「内気なキューピッド」。
EPOの手による明るい楽曲を歌ったのは、つりビット竹内夏紀、ハコイリ♡ムスメ寺島和花・塩野虹の3人。
ワカチコの明るい雰囲気、島田奈美感あった。
杉浦幸登場
そして、いよいよ、レジェンドゲストの登場。
モモコクラブで鮮烈に「見つかり」、大映ドラマ「ヤヌスの鏡」の多重人格ヒロインで大人気となった杉浦幸が「4月列車」を歌唱。
飾らないで、ちょっと影のある雰囲気を漂わせるところは昔と変わらない。しかも、当時より細いのでは?と思わせるスタイルの良さ。
「共演してた河合その子さんとは実は仲がよかった」とか「ドラマの撮影中ケガをしたがファンに心配をかけないように振る舞った」とか「撮影中にお菓子とジュースばかり飲んでたら10キロ太ってすごく怒られた」とかぶっちゃけまくり。
この勢いでどんな話が飛び出すのかハラハラしながら聞いていたが、「オフのときはスーファミと長電話でストレス解消していた」「辛かったのは、芸能界の上下関係。挨拶しても返してくれない人も多かった」「楽しみだったのは、レコードのリリースのイベントでファンの方と会えること」「いまのアイドルはSNSでも現場でもファンの人と距離が近く交流できたり、曲を歌っているときにファンの方の反応で元気をもらえたりするのが、羨ましい」など、すごくいい話だった。
きっと今でもファン思いなんだろうなと思わされた。
杉浦幸さんは、今は昭和歌謡のオリジナル曲を出していて、相方の加藤シングオーさんも登場して「密やかな恋」をデュエット。
終演後に、CDを買って、2ショットチェキを撮ったよ。時空を超えたレジェンドとの記念品。
モモコクラブ(後半)
トリは、さんみゅ〜による酒井法子カバー「1億のスマイル〜PLEASE YOUE SMILE〜」。
作曲・飛鳥涼という名前がスクリーンに映ると、酒井法子=ASKAという奇跡のコラボに会場が一瞬ざわつく。
が、曲が始まれば圧巻のパフォーマンス。
2コーラス目からは、ゲスト全員がステージに上がって、バックダンサー的に一体となって盛り上がる大団円。
昭和な雰囲気のエンディングだった。
レジェンドアイドル・杉浦幸の存在感の大きさ、さんみゅ〜・ハコムスのパフォーマンスの安定感、つりビット竹内夏紀の爆発しそうなアイドル力、南ななこのエンターテイナーっぷり、そしてX21の美しさ。
特筆すべきは、X21の山木コハル。空気を読んだ暴走気味のアドリブMCで何度も笑いを撮りまくり、突出した存在感を示していた。
これからも楽しみ。
物販・特典会
JCメンバーのいるハコムスは開演前特典会。
握手の後、セーラーズを着ていた井上姫月ちゃんのソロチェキ。
そして、隣席に座っていたX21ヲタ(?)に「今日のレギュレーションはお得すぎる」とそそのかされて終演後はX21へ。
ヲタクちょれーwwwww
川口ゆりなちゃんのサイン入りソロチェキをゲットできたので、田中朱里ちゃんと2ショット。
自分も入らないといけないレギュレーションなのだが、なんか楽しかった!
ということで、昭和アイドルアーカイブス、財布の緩みやすいイベントでもある。
終わったら22時過ぎで、開演から軽く3時間という充実した内容だからいいけどね。
(セットリスト)
<3人組アイドル>
1 あなたを知りたい/うしろ髪ひかれ隊(X21山木コハル・川口ゆりな・田中珠里)
2 お引っ越し/Qlair(ハコイリ♡ムスメ阿部かれん・我妻桃実・吉田万葉)
3 太陽の行方/ribbon(さんみゅ〜野田真実、ハコイリ♡ムスメ星里奈、橘はるか)<松田聖子>
4 ピーチ・シャーベット/松田聖子(つりビット竹内夏紀)
5 赤いスイートピー/松田聖子(南ななこ)<モモコクラブ ゲスト:杉浦幸>
6 さよならの学生通り/西村知美(さんみゅ〜新原聖生、X21山木コハル、南ななこ)
7 内気なキューピッド/島田奈美(つりビット竹内夏紀、ハコイリ♡ムスメ寺島和花・塩野虹)
8 4月列車/杉浦幸
9 密やかな恋/杉浦幸・加藤シングオー
10 1億のスマイル〜PLEASE YOUE SMILE〜/酒井法子(さんみゅ〜)