東京パフォーマンスドール(TPD)秋ツアーファイナル@Zepp DiverCity

開演前。ステージの幕にDJの姿が影のように浮かんでBGMが流れる。それがメンバー9人のシルエットに代わり、ビートに合わせて会場のテンションが上がった瞬間に、一気に幕が引き下げられてメンバーが姿を現す。これがノンストップステージの始まり―

今夜のTPDのステージは、前回ツアーのO-EASTをさらに超えてくる内容だった。言葉で語るような性質のものではなく、どこをどう切り出しても、いまの日本で見ることができる中でも極上のエンタテインメント・ショー。演出でいまのTPDに勝てるところはないのではないか。

ダンサブルなビートの曲ばかりでなく、バラードあり、ラテンありで、音楽の幅は前回よりもぐっと広がっている。途中出場したDASHのメンバーのパフォーマンスも、TPDの表現を拡張するものになっていた。

TPDメンバーの表情は曲想に合わせて目まぐるしく変わっていたし、ダンスのシンクロにもさらに磨きがかかっていた。

アンコールではメンバーの目に涙が浮かんでいたが、一人一人が挨拶を始めたところで、こらえきれないメンバーも出てくるくらい、感極まった様子だった。結成から1年半、このZeppDiverCityを平日の夜に埋めた光景を観て、感動しないわけがない。一人一人が自らの言葉で感動や感謝の気持ちを伝えるその姿に、僕も感動をもらう思いがした。

終盤、リーダーの高嶋菜七から、今日発売の新曲「DREAM TRIGGER」がオリコンデイリー2位になったという報告がなされた。その瞬間、抱き合って泣きじゃくるメンバー。歓声を上げるファン。1位はAKB48という目下のアイドル界頂点の存在。25,000枚を売って、それに次ぐ2位というのは素晴らしい結果だろう。

ダブルアンコール後のMCは30分にも及んだが、僕にとってのハイライトは、いつもクールな小林妟夕が涙をこらえながらこう語った瞬間だった。

上達したと思った瞬間にへたくそになる。これに満足しないで、ずっと上を目指していきたい。

極上の演出に恵まれ、熱いファンに支えられているTPDだが、こういう向上心こそが素晴らしいパフォーマンスの原動力になっているということを改めて垣間見る思いがした。

(セットリスト)

1.WAKE ME UP!
2.東京ロマンス
3.東京ハッカーズ・ナイトグルーブ
4.Airport
5.夜明けのハート
6.銀色のシルエット
7.ビバ!ケ・セラ・セラ
8.史上最大の誘惑
9.IN THE WONDERLAND
10.BITTER SWEET MEMORY
11.SECRET GARDEN
12.Be born
13.RUBY CHASE
14.キスは少年を浪費する
15.BRAND NEW STORY
16.DREAM TRIGGER
17.THE PERFECT DAY
(アンコール)
en1. We are TPD!!
en2.ダイヤモンドは傷つかない
en3. WEEKEND PARADICE
en4. DREAM TRIGGER
(ダブルアンコール)
en5.DREAMIN'

物販では何回かガチャガチャを回した。この二葉ちゃんのバッジは友人が交換してくれたもの。
f:id:SHARP:20141127002238j:plain

新曲のCD購入でサインということで二葉ちゃんのところに。

f:id:SHARP:20141127002142j:plain

おとといの@JAMでチケット買って、一緒に写真撮ったのを覚えていてくれた。「あー来てくれたんですね、ありがとうございます!お仕事大丈夫でしたか?」って、スーツ姿なのを見て言葉をかけてくれた。

ともかく、TPDの成長曲線はハイペース。そして、運営も伸びしろを引き出すようなスケジュールを組んでいると思う。

今回はZeppツアーを成功させたわけだが、来年は武道館も視野に入ってくると思う。ファンの裾野の拡大は必要だろうが、今日のパフォーマンスの内容を見る限り、いつでも武道館でできる内容だと思う。相変わらず驚異的なグループだ。