東京パフォーマンスドール(TPD)はシブゲキ!!で見るに限る。
見やすいし、ホームの劇場ならでは演出効果が最大限に発揮されるし、何よりもメンバーが活き活きとして見える。
現在の「ダンスサミット第6クール」は、A公演、B公演、C公演ともメンバープロデュースになっていて、今日からのC公演は、高嶋菜七、飯田桜子、神宮沙紀によるプロデュース。
その初日・初回の公演を観に行ってきた。
座席はB列。つまり2列目。メンバーの顔の表情や、身体の細部の表現までよく見える。
TPDと言えば、演劇と融合したようなストーリー性のあるドラマティックな舞台構成とか、レーザーの照明、凝った大道具・小道具、衣装早着替えをフル動員した派手なステージといったイメージが強いけど、今日は全く違った。
まず、衣装。メンバーのTweetにある通り、スポーツウェア。またの名を体操服。
GWライブ明日でラストだよーー🍦#いい汗かいたよ#メンバー全員集合だよ#TPD2016 pic.twitter.com/6iSYQaN0aH
— 小林晏夕(TPD) (@anyu_k_tpd) 2016年5月7日
これ、握手会のときに菜七ちゃんに聞いたら「自分たちで衣裳も買いに行ったのー!」とのこと。プロデュース、徹底してるね。
コンセプトが「ジムでのエクササイズ」ということで、最初のアナウンスからしてジムの館内放送的な感じ。
そして、途中は「TPD体操」あり、「給水タイム」あり。
ステレオタイプな「洗練された」TPDのライブとは一味も二味も違った「ネタをやり切る」感じのステージ。
ときどき「小ネタ」を入れながらもノンストップで駆け抜けている。
いつものTPDなら、サブユニットのパートで衣装を変えたりするから、今日は鑑賞しながら「着替えないでくれ」と祈っていた。
祈りが通じたのか(そんなわけない)、最後までずっと同じだったのに感謝。いやーこれは本当に最高過ぎた。
セトリは写真で貼っておく。
体操服はみんな似合っていたけど、特に菜七ちゃんが「体育会系美少女」って感じで良かった。ヘッドバンドにツインテールという髪型も。
アンコールではさすがに着替えてきたけれど、上はダンサミのグッズで売っているTシャツ、下は「東京号泣教室」で着用していたようなピンクのトレーニングウェア(風衣装)。
MCでは、リーダーの菜七ちゃんがTwitterの個人アカウント解説の話を披露。
「7の日」の今日、Twitterの個人アカウントを開始したんだけど、最初のつぶやきを書いてから「ツイート」のボタンを押すまで3分くらい固まっていたらしい。
その流れで、すかさずいさきちゃんが「実は今日、ラインでリーダーから写真が2枚送られてきて「どっちがいい?」って聞かれたんですよ」という裏話を暴露。
こういうワチャワチャしたMC好きだな。
ということで、いつもなら凝った演出でクールに決めてくるTPDだけど、このC公演はある意味ストレートに彼女達の魅力を味わえる感じで凄く楽しかった。
なんというか「素手でもTPDはここまで戦えるのか…」みたいな凄さを再認識した。
見方によっては「公開レッスン」的な趣もあったし。
今回の企画、個人的にはプロデュースしたメンバーを絶賛したい。
物販ではランダム写真を購入。
TPDでは、初期の頃からずっと「キレキレダンスの二葉」推し。今日もゆるーいはずの「TPD体操」でも突出してキレキレだった。重力の及ばない世界にいるんじゃないかと思うくらいに。
でも、今日のプロデュースに敬意を表して、終演後は菜七ちゃんと握手。「すごく良かった。コンセプトも楽しかったし、衣裳も似合ってた」という感想を伝えることができた。そして、冒頭書いたような衣装にまつわる話も教えてくれた。
「TPDの世界観」ってともすると凝り固まってしまうんだけれども、ときには今回のようなメンバープロデュースで自由な発想を取り入れることが、表現の幅を広げるきっかけになるといいなと思う。
いい公演だった。