キリツグの正義の話をしよう―『Fate/Zero』第18・19話

一人の男の命と引き換えに、人体実験の犠牲者は増えなくなる。そのとき、彼を殺すべきか。
一人の女の命と引き換えに、災厄の拡大を止めることができる。そのとき、彼女を殺すべきか。

いずれの問いもサンデルの『これからの「正義」の話をしよう』の導入で「功利主義」の例として示されそうなものだ。
では、キリツグは功利主義者なのか。彼は「最大多数の最大幸福」を正義であるとして、そのための手段を選ばない男なのか。その行き着く先はどこなのか。

その答は、残り6話で示されるだろう。