完璧な序破急―『花咲くいろは』(第3話感想)

完璧な序破急を観た。序破急、といっても『新劇場版ヱヴァ』ではなくて、『花咲くいろは』のこと。

公式サイト:「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト

第1話「十六歳、春、まだつぼみ」
第2話「復讐するは、まかないにあり」
第3話「ホビロン」

主人公の緒花が温泉旅館に飛び込み、苦労を重ねながらも体当たりで困難を乗り越えて、未来を切り拓く。ここまでわずか3話。なんと無駄なく説得力のある3話であることか。脚本・構成の岡田磨里、恐るべし。

全26話の予定だが、今回の3話はさしずめ「温泉宿導入編」という感じか。これからも3話づつまとめていくとすると、9セット。次からは「学校導入編」になるのかもしれない。そして「友情編」とか「家族編」とか「恋愛編」とかそんな感じで続くのだろう。BD/DVDも3話ずつ収録予定だし。

脚本だけでなく、演出も作画も良かった。繊細でいながら、時に大胆。この作品自体がまるで緒花のキャラクターそのものだ。そして、岸田メル絵がここまで動くというだけでも奇跡なのに、背景がまた美しい。今年の夏は北陸の温泉宿に聖地巡礼だ!と思わせる出来。

初回を観たときに「この作品の成否の鍵は、主人公の成長を描き続けることができるかどうか」だと書いた(こういうのが見たかった―『花咲くいろは』 - Sharpのアンシャープ日記)。でも、もう大丈夫。作り手がこの作品で何を伝えたいのかをしっかり持っている。ゆるゆるの日常ではない。キャッキャウフフの百合でもない。ブヒイイイの萌えでもない。ただただ、緒花の成長。この点において作り手の意思は確固としていて、すでに成功は約束されている(といいつつ、第3話はかなりブヒれると思う)。

あまり安易に「神作品」というラベルを使いたくはないけれど、あえて言おう、『花咲くいろは』は神作品であると。

花咲くいろは 1 [Blu-ray]

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もはやBDを買うか買わないかが問題ではない。BDをどこで買うかが問題だ。

第1巻購入特典 特製「湯乃鷺駅」入場券
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アマガミSS』のタペストリーのような「大きな特典」は置き場所に困るということもあるし、もうちょっと情報収集して悩もう。