中川大臣が辞任

いかにG7がマンネリ化していようとも、会談後の記者会見は世界に情報を発信できるチャンスだ。それをフイにしてしまったのは実にもったいない。特に、アメリカや欧州が金融危機で弱っているいま、日本のプレゼンスは相対的に高まっているはずだ。それなのにあの会見は実にもったいない(それはそうと、隣の白川総裁の立ち居振る舞いが実に日銀的だった)。

麻生内閣は、ここに来て、支持率の低下、重要閣僚の辞任と、政権末期の様相を呈している。なんだか出来すぎている気がしないでもない。

クリントンは来日して、麻生首相をワシントンに招待する一方で、民主党の小沢とも会談を行っていた。日本重視のメッセージを明確に伝えると同時に、政権交代を見据えたヘッジをも行うという、実にオバマらしいそつのない外交だと思う。こういう戦略が日本の内閣にもあればいいのにと思う。

中川財務・金融担当大臣は、ローマでのG7後に、ろれつが回らない状態で記者会見した問題の責任をとって、17日夜、辞任し、後任は、与謝野経済財政担当大臣が兼務することになりました。麻生総理大臣の盟友でもある中川大臣の辞任は、支持率が低迷する麻生内閣に追い打ちをかける形となりました。

(NHKオンライン)