今日も日経はシティの味方

日経は、積極的な事業拡大をしていた頃のシティをもてはやした筆頭だったが、撤収戦の味方もするらしい。というのも、こんなリーク記事を書いているからだ。

日興コーデ入札、月内にも 米シティ、3メガ銀が買収名乗りへ

経営再建中の米シティグループが傘下の日興コーディアル証券を売却する方針を固め、月内にも売却先を選ぶ入札手続きに入ることが明らかになった。国内3大銀行グループが買収に名乗りを上げる見通し。3大証券の一角をめぐる争奪戦の行方次第で、国内の金融界の勢力図が塗り替わる可能性も出てきた。

関係者によると、シティは数段階にわけて売却先を決める。月内にも実施する第1回入札に残った企業が日興コーデの詳細な財務分析を実施。その後、入札を重ねる見通しだ。三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ三井住友フィナンシャルグループが応札する見込み。最終的に売却先が決まるまで数カ月かかる可能性もあるが、売却交渉は3大銀行グループを軸に進む見通しだ。日興コーデについて米シティは正式な売却の意向は表明していない。

(2009年2月3日日本経済新聞NIKKEI NET

日興コーディアルの処分にあたって、購入者の競争を煽って得をするのは、もちろん売主のシティだ。記事後半の「関係者」というのは、シティ関係者以外に考えられない。ありもしない3メガバンクの競争を情報操作で煽るなど、下劣以外の何ものでもないが、それに加担するところが相変わらず日経新聞だ。

そして、日経は、日興コーディアルの売却が終わったシティを「選択と集中の観点では、邦銀を大きくリードした」などと、懲りずにもてはやすのだろう。やれやれ。