においノイローゼ

加齢臭の次は、使い古した食用油か。

まあ他人に不快感を与えることは避けたいと思うけれど、度が過ぎると自意識過剰になってノイローゼになりそう。学会で発表した後に新製品を発売するなんて、権威に弱く、他人の目(この場合、他人の鼻かな)を気にする日本人の弱みに付け込んだ商売だなと思う。

「30代男性特有のにおい」、ライオンが原因物質を解明

ライオンは、男性が30歳代になると自分の体臭が変化したと感じることに注目し、においの原因物質と発生の仕組み、抑制方法を解明したと発表した。それによると、においの主な原因物質は皮脂が酸化した「ペラルゴン酸」で、加齢臭とは異なる使い古した食用油に似た独特のにおいがするという。

男性の体臭がどのように変化するのか調査するため、10―70歳代の148人にTシャツを14時間着用させ、Tシャツに付いた臭気の質や強さ、不快度を専門の研究員が評価した。臭気の強さや不快度に年代による差はなかったが、臭気の質に差があり、30歳代男性には、加齢臭の主な原因物質「ノネナール」と異なる臭気があった。

30歳代男性が着用したTシャツなどから抽出した成分を分析した結果、ペラルゴン酸が主な原因物質と分かったという。男性の30歳代は皮脂分泌量がピークで、胸や背中に多く存在する皮脂腺から分泌した皮脂が酸化してペラルゴン酸になり、臭気を発する、とライオンは推察している。

同社は皮脂の酸化を抑制するため、抗酸化成分を使用した効果を評価した。トコフェロール(ビタミンE)、ミカン科サンショウの抽出液、アカバナ科メマツヨイグサの抽出液など約90種類の成分を試験した結果、メマツヨイグサの抽出液の効果が高かったとしている。

ライオンは研究成果を、11月15日に長崎大学で開かれる日本化学会の西日本大会で発表する。また成果を応用して30歳代男性向けの商品を開発する。

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