『とらドラ!』や『とある魔術の禁書目録』など、ラノベのベストセラーを原作にするという『ハルヒ』以来のトレンドは変わらず。とりあえずこの順番で期待。
あらすじ
3次元の女性に興味を持たず、大量の美少女フィギュアに囲まれた生活を送る高校2年生の西條拓巳(CV:吉野裕行)。そんな中、渋谷では謎の連続殺人事件「ニュージェネレーションの狂気」が発生。チャット中の拓巳に「将軍」と名乗る人物が現れ、次の事件を予言するような残酷画像にリンクするURLを教える。
・作品情報
5pb.とニトロプラスによるWindows用ゲームが原作で、2009年にはXbox360版も発売予定。監督は「おとぎ銃士 赤ずきん」の石山タカ明、シリーズ構成・脚本は平成仮面ライダーシリーズで多く脚本を手がける井上敏樹。アニメーション制作はマッドハウスが担当。
ニトロプラス原作。井上敏樹が脚本・構成。これは観るしかない。美少女フィギュア云々の自虐的な設定はフェイントで、「大いなる謎」でぐいぐいとひっぱるような展開になることが期待される。そして、1クールである以上、井上脚本の悪い部分が出る心配もないだろう。
・あらすじ
名門貴族・ファントムハイヴ家の執事・セバスチャン(CV:小野大輔)。彼は、知識・教養・品位・料理・武術…全てにおいて完璧。わがままな12歳の主人・シエル(CV:坂本真綾)を相手に、今日も漆黒の燕尾服姿で華麗に執務をこなす。
・作品情報
原作は月刊Gファンタジー連載中のマンガ(作:枢やな)。監督は「ガンパレード・オーケストラ」の篠原俊哉、シリーズ構成は「true tears」の岡田磨里。アニメーション制作はA-1 Picturesが担当。
静謐な雰囲気がアニメでも再現できるかどうかがポイント。
・あらすじ
強い未練によって動く死体「屍(しかばね)」に家族を殺された少女、星村眞姫那(CV:秋山奈々)。光言宗の僧侶である田神景世(CV:藤原啓治)と契約を結んで「屍姫」となった彼女は、景世に拾われて育った孤児の花神旺里(CV:羽染達也)と出会う。
・作品情報
原作は「月刊少年ガンガン」連載中(作:赤人義一)。監督は「ジンキ・エクステンド」のむらた雅彦、ストーリー・脚本は「天保異聞 妖奇士」「南海奇皇」原作・脚本の會川昇。アニメーション制作はGAINAX、feel.が担当。
これも独特の世界観をどこまでアニメで表現できるかがポイント。GAINAXだから相応のクオリティは確保できるだろうが。「霊感がある」と自称する秋山奈々が、どのくらい声優としての力量を見せるのかも、ちょっと怖いもの見たさ半分で楽しみ。
- とらドラ!(公式:StarChild:とらドラ!)
・あらすじ
きれい好きで料理が得意ながらも、生まれつきの目つきの悪さのせいで周囲から不良と思われてしまう高須竜児(CV:間島淳司)。小さくて可愛いが凶暴な性格のため「手乗りタイガー」と呼ばれる逢坂大河(CV:釘宮理恵)から、間違ってラブレターをもらったことがきっかけで、お互いの恋を応援する共同戦線を張り、2人は親しくなっていく。
・作品情報
原作は電撃文庫のライトノベル(作:竹宮ゆゆこ)で、累計150万部を突破している。監督は「アイドルマスター XENOGLOSSIA」の長井龍雪、シリーズ構成は「true tears」の岡田磨里。アニメーション制作はJ.C.STAFFが担当。
まあ、ラブコメなわけだが。大河に釘宮というのはもうこれしかないというキャスティング。よくやった。
・あらすじ
科学が発達した世界で、人間の超能力開発がカリキュラムに組み込まれた学園に通う主人公・上条当麻(CV:阿部敦)。しかし、彼は異能の力を打ち消す能力を持っているため、評価はいつもレベル0と判定されてしまう。そんなある日、魔術師に追われているという「禁書目録(インデックス、CV:井口裕香)」と名乗る少女が現れ、科学とはかけ離れた魔術の世界に当麻は巻き込まれていく。
・作品情報
電撃文庫にてライトノベル(作:鎌池和馬、イラスト:灰村キヨタカ)、月刊少年ガンガンにてマンガ版(原作:鎌池和馬、画:近木野中哉)、月刊コミック大王で外伝「とある科学の超電磁砲」(原作:鎌池和馬、画:冬川基)などが展開中の「とある魔術の禁書目録」がついにアニメ化。監督は「天保異聞 妖奇士」の錦織博、シリーズ構成は「奏光のストレイン」の赤星政尚、音楽をI'veが担当。アニメーション制作はJ.C.STAFF。
萌え系でなく、燃え系のラノベ。原作は、まるでジャンプの人気作品のように無意味に引き伸ばされている観があるが、アニメでどこまでまとめてくれるかというところがポイントの一つ。あとは、ヒロインのインデックスの存在感が、どこまで御坂美琴に脅かされるのかが見所。
- 喰霊-零-(GA-REI -zero-)(公式:喰霊-零-(GA-REI -zero-)オフィシャルサイト)
・あらすじ
霊を見ることができる特殊な人材で構成された、防衛省所属の精鋭チーム「超自然対策本部特殊戦術隊第四課」。主人公の観世トオル(CV:前野智昭)と仲間たちは航空兵器やライフル銃で悪霊を撃退していく。
・作品情報
月刊少年エース連載中の「喰霊」(作:瀬川はじめ)をもとにしたオリジナルストーリー。監督は「空の境界 第一章 俯瞰風景」や「GIRLSブラボー」シリーズのあおきえい、シリーズ構成は「ef - a tale of memories.」の高山カツヒコ。アニメーション制作はアスリードとAICスピリッツが担当。
設定はまあアレだが、あおきえいのことだ、きっと放送コードギリギリの恐ろしく暗い作品になるだろう。
・作品情報
2004年にPC版が発売されPS2やPSPでも発売されたkeyのゲーム「CLANNAD」を原作として、2007年10月から放送されたアニメの続編。監督は前作でも監督を務めた石原立也。アニメーション制作は京都アニメーションが担当。
key+京アニということで、耽美的な映像に圧倒される予感。いや、CLANNADのキャラクターの顔自体はそれほど得意ではないが、それを割り引いたとしても。
・あらすじ
御厨仁(CV:下野紘)が切り倒された神木で作った等身大の精霊像が突然、美少女に変貌。少女ナギ(CV:戸松遥)は自分が土地を守護する産土神であると語る。ナギは仁の家に住み着いて、神木がなくなった影響で現れだした「ケガレ」を祓い、人々の人気を集めて神としての力を取り戻そうとする。
・作品情報
原作は「月刊ComicREX」にて連載中のマンガ(作:武梨えり)。監督は「涼宮ハルヒの憂鬱」エンディングのダンスや「らき☆すた」オープニングダンス仕掛け人の山本寛、シリーズ構成は「ガン×ソード」「かみちゅ!」の倉田英之、音楽は「もじぴったん」シリーズや「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」BGMで知られる神前暁。アニメーション制作はA-1 Picturesが担当。
これは今期最も大化けする予感。『ハルヒ』や『らき☆すた』のように、ライトオタク層を取り込む可能性が高い。とりあえずチェックしておいて損はない。
・あらすじ
指揮者を目指すエリート音大生・千秋真一(CV:関智一)はピアノ科に在籍する変人女・野田恵(のだめ、CV:川澄綾子)と出会い、のだめの存在を潤滑油として音大の変人たちに出会い音楽の楽しさを思い出しつつ指揮者への道を一歩一歩切り拓きはじめる。また、千秋の存在によりのだめもより高い技術を得るための指導者や、環境に出会う機会を得てそれぞれが成長していく。
・作品情報
2007年1月からノイタミナ枠で放送されたテレビアニメの続編。原作は「Kiss」連載中のマンガ(作:二ノ宮知子)で単行本は21巻まで出ており、累計発行部数は2200万部。監督は前作のカサヰケンイチから「ひぐらしのなく頃に」の今千秋へ、シリーズ構成は金春智子から「桜蘭高校ホスト部」の榎戸洋司へ変更。アニメーション制作はJ.C.STAFFが担当。
実写版のTVドラマもよかったが、欧州編ではなんだかお茶を濁したような特番になった。その点アニメであれば、ヨーロッパという異国の地で悶々とする千秋とのだめを描けるのではないか。
・あらすじ
前作から4年後、西暦2312年。統一化を果たした世界において、連邦正規軍とは別に独立治安維持部隊「アロウズ」が組織される。しかしそれは統一に名をかりた反政府勢力や主義、思想等への非人道的な弾圧を行う、まさに世界の裏でうごめく歪みそのものであった。それを断ち切るべく、再び刹那・F・セイエイ(CV:宮野真守)はソレスタルビーイングとして、世界を変革する力「ガンダム」とともに戦う決意をする。
・作品情報
監督は水島精二、シリーズ構成は黒田洋介で、主要スタッフは第1期から変更なし。アニメーション制作はサンライズが担当。
まあ、もはや『渡る世間は鬼ばかり』の領域。ブランドでもあるし、視聴率も取れるのだろう。オジサンが嘆きながら見るくらいなら見るの止めればいいのにとも思う。