2013年春アニメ

まずは2013年冬アニメの総括から。

最も面白いのは『PSYCHO-PASS サイコパス』。前クールでも傑作だったが、神回の16話以降、完全に目が離せない展開になっている。時代を超えるSF設定。人間とは何か、文明とは何か、秩序とは何かを考えさせるテーマ。大きな物語。善悪の矛盾を孕んだリアリティのある人物造形。臨場感のある作画。オリジナル作品かくあるべし。虚淵玄信者であるけれども、脚本だけではなく総合芸術として完成されたアニメ作品。

続いて『ヤマノススメ』。実質3分半アニメであるが、登山に対する愛や、高校生の友情が感じられ、毎週欠かすことのできない癒し時間になっている。下手な恋愛要素を完全に排除し、かといって安易な百合設定にもしていないというのがポイントだと思う。

一方、残念な結果になった筆頭は『たまこまーけっと』。いまや、無批判な京アニ信者というのはいないだろが、山田尚子監督、シリーズ構成・吉田玲子、キャラクターデザイン・堀口悠紀子という『けいおん!』のスタッフを集めても、奇跡は起こせなかった。スタート前に「石原立也が関わるのなら、個人的には期待できるが…」と書いたが、まさに危惧した通りの結果になった。また、『ビビッドレッド・オペレーション』も、個人的に僕のストパン愛が強過ぎるためだろうけれども、とても見ていられないB級作品になってしまった。

ということで、2013年の春アニメを期待順に。

レールガン、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
毎朝ビリビリに起こされる俺としては、これは必見。別に佐天さんファンというわけではないのだけれども、空気なインデックス主人公モノよりは、女子達が活躍する方が断然良いと思う。

押見修造原作の鬱作品。ついにアニメ化。これ仲村さんがキャラ立ちしているから作品として成立するのだろうけど、TVで放送していいのだろうか。『School Days』ほどはアレじゃないけど、『ヒミズ』程度にはアレだよな。「クソムシが」とかが流行語になったらかなり嫌かも。

虚淵玄脚本、鳴子ハナハルキャラクター原案、Production I.G制作、ということで、これは内容が何であっても自分にとっては観るべき作品。キャラデザでは、静御前がCVのベローズがくわえているのが、ハナハル補正のせいでアレのように空目してしまう。決してエロではなく、ロボットものっぽいはずだが…

メガネで、おさげで、巫女だと…?! しかもキャラデザが岸田メルで、CVがはやみんで、制作がP.A.WORKSだと…?! P.A.WORKS信者としては全話録画体制で臨まねばなるまい。

今期の紳士枠筆頭。TBSお得意のエロバカコメディになるか、それとも甘酸っぱい青春モノになるか。キャラ選択とマルチエンディングの処理は『アマガミ』方式になるのかな。

こんな感じか。来期のノイタミナ枠は『刀語』ということで個人的にはパスだな。