青春なんてかっこ悪いものだ〜『グミ・チョコレート・パイン』

大槻ケンジの青春小説をケラが監督・脚本で映画化!(公式サイト:看護師の転職相談はマイナビ〜悩みを解決し好条件で就職できた!) 音楽が電気グルーヴ、となれば80年代後半に青春時代を過ごした世代向けの映画かと思いきや、館内には若い男女がいっぱいでどうしようかと思った。劇場は『時をかける少女』(アニメ版)でお馴染みのテアトル新宿。本当に満員御礼。

若い人は主演の石田卓也(『時かけ』では声優だった)を見に来たのだろうか。確かに彼の役者根性はすごい。役作りのための増量と体当たりのオナニーシーン。それから、現在の彼を演じる大森南朋は相変わらず素晴らしい。そして、ヒロインの黒川芽以。自然で肩の力の抜けた演技は、若手女優の中でも図抜けていると感じた。まあ、めいてぃーはどこか昭和っぽいし。あと、犬山イヌコだのみのすけだのケラ人脈とか、鈴木慶一とかピエール瀧とか、まあその辺が好きな人にはたまらん映画。全体に漂う80年代テイストもGOOD。

青春なんてかっこ悪いものだ。バンド組んで、詩を書いて、ブルマかぶってる。まあ、そんなもんだ。そう、売店前には劇中で黒川芽以が着用した(のと同じタイプの)エンジ色のブルマと体操服が陳列されていた。まあ、そんなもんだ。

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

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