ライトノベルの新境地〜『狼と香辛料』

ネコ耳(実はオオカミ耳)のかわいい女の子が表紙を飾っているが、これは萌えオンリーのラノベではない。

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

基本的には商業の話なのだが、そこに政治、経済、交渉、文化伝承等の要素が入り込む。

主人公の行商人ロレンツの頭の冴えも読んでいて引き込まれるし、ヒロインのホロのキャラクターも新味があり、口調にも特徴がある。この二人の掛け合いを読むだけでも、十分に楽しい。大人にも十分薦められる作品だと思う。次巻以降の展開が楽しみ。