シリーズ7作目。なんとなくマンネリズムの雰囲気を感じたりするが、それでもストーリーテリングの上手さは変わらない。
登場人物の一部が持つ「MPLS能力」というのが、ジョジョに出てくるスタンドのようで、読みながら思わず苦笑。たとえば、
- 周囲の物事が彼に差し障りのない様に流れる能力「タイトロープ」
- もののもろい部分、すなわち弱点が見える能力
- 空間の罅割れを見、それを指で広げることが出来る「ザ・スライダー」*1
- 恐怖や焦燥が最大限になった時にそれを周囲の他人に感染させる「カウントダウン」
など。
それにしても「もののもろい部分、すなわち弱点が見える能力」って、「直死の魔眼」だよな。この着想ってどっちが先なんだろう。
読みどころは、イナズマとフォルテッシモの一騎打ち。宮本武蔵と佐々木小次郎の対決のごとし。
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
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*1:この「ザ・」がいかにもジョジョ