『半分の月がのぼる空(5)』

手術後、全く会えない日々を送る里香と裕一。彼ら二人を取り巻く里香の母親、主治医・夏目、看護婦・亜希子、そして裕一の友人達。

高校生にとって重い覚悟と決断を求められる場面での、裕一の態度が潔い。自分も若い頃には、こんな風に怖いもの知らずで、純粋だったのだろうか。

相変わらず構成等にやや難ありと思わせるが、終盤を迎えての盛り上がりでぐいぐい読ませる。