『半分の月がのぼる空(2)(3)』

里香の手術が終わるところまでが第3巻。


プロレスや車ネタなど著者自身の趣味かなあと思う部分がでしゃばりすぎとか、脇役でしかない登場人物の視点を飛び回る語り口とか、ライトノベルとして割り切って読んでも粗が気になる。しかし、それを補って余りある展開になってきている。

「泣かせる」というか「鬱展開」というべきか。散り行くものは、なぜこんなに美しいのだろう。