いばらの王(6)発売

岩原裕二の『いばらの王』の第6巻が発売された。いよいよ完結。

第5巻までの伏線をきっちりと拾っていけば、物語がどこに収束するのかは予想できるが、おおむね想定の範囲内でストーリーが展開。それでも、ダイナミックな作画力と、カスミとシズクの双子の姉妹をめぐる切ない愛が、心を捉える。

ハリウッドのあれやこれの映画の影響を随所に感じさせるが、一つの世界を提示した作品としてマンガ史に残る作品になるだろう。

いばらの王 (6) (ビームコミックス)

いばらの王 (6) (ビームコミックス)

問題は、カスミのヴィネット付の初回限定版の4巻を買うかどうかだ。いまだに売れ残っているわけだが。まあ、このフィギュアはそんなに素晴しい出来というわけではないと思う。