急展開

「ダイエー問題」と題して昨日書いた内容は、わずか一日、いや半日で陳腐化し、事態は予想以上の急展開を告げた。しかも、ダイエーは産業再生機構を活用する以外にない、という昨日の結論自体は間違っていなかったのが、重要な役者を見落としてたことに気付かされた。それは、監査法人の存在。りそなHDの繰延税金資産の計上を認めず、かの銀行を国有化に追い込んだのは、他でもない監査法人であったわけだが、今回も、「銀行の支援継続が確認できない以上、決算を承認できない」という立場を貫き、結局、ダイエーの経営陣を機構利用に追い込んだ。今後、破綻懸念企業群の動向を予想するときのプレーヤーとして監査法人の存在を忘れてはならないと肝に銘じた。