2005-11-04から1日間の記事一覧

僕らはどこでなら異邦人でなくなるのだろう

カミュの『異邦人』を読み返した。この小説の主人公のムルソーは、内面の良心と社会的規範が一致しないことを自覚し、それを偽らないで生きている。だから、母親が死んでも涙を流すことはしないし、恋人のマリイに愛しているかと訊かれても「たぶん違う」と…