ASCIIアイドル倶楽部定期公演Vol.13

週刊アスキーが、AKIBAカルチャーズ劇場で月一で開催して来た「ASCIIアイドル倶楽部定期公演」。

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1周年となる今日は、アップアップガールズ(仮)東京女子流・ハコイリ♡ムスメの3組が登場。

冒頭、3組全員がステージに並んで1組ずつ挨拶。

アプガは5人、東京女子流は今日は3人(山邊未夢が体調不良で欠席)、ハコイリ♡ムスメは7人(岩手在住の戸羽望実が欠席)。

ただでさえ、総勢15人のアイドルが並ぶ様子は壮観。

アプガと女子流は武道館ワンマン経験アイドルだし、ハコイリ♡ムスメはここAKIBAカルチャーズ劇場をホームとしているアイドル。

キラキラしたオーラが凄い。

女子流の隣がハコムスの阿部かれんだったけれど、かかとのぺったんこなバレエシューズを履いている阿部の方が女子流メンバーよりもひときわ背が高いのが目についた。

そして、1組ずつのライブへ。

アップアップガールズ(仮)

新体制になってのアプガ初見。

前方が座り席での会場でのライブはあまりアプガのライブのイメージに合わないのかなと思ったが、ライブが始まるとそんなことはない。

ストロングスタイルで、観客に向かい合うアプガの「色」は全く変わらず。

2曲めの「ネヴァーマインド」では、音源の音量が断続的に小さくなるトラブルもあったが、それをもやすやすとクリアし、まるで前衛的なアレンジになったかのような味わいで聞かせる。

こういう対応はベテランにしかできないと思った。

後半は「上々ド根性」、「アッパーディスコ」と、アプガらしいパワフルなナンバーを投入。

泥臭さの中に美しさを感じさせるライブ。

最後に新曲の「私達」を歌い、新しい体制になって改めて精力的な活動を目指すアプガの決意を滲ませた。

トークコーナー①(週刊アスキー記事)

幕間的なトークコーナーでは、各グループの代表が2、3名登壇し、自分たちの掲載された週刊アスキーの記事を紹介。

あちこち取材に行くハコムス、デジタルグッズを紹介するアプガ、ハイレゾ音源でレコーディング過程やMV撮影風景を見せる女子流。

三者三様の取り組みが面白かった。

ハコイリ♡ムスメ

OPSEのような長いイントロの「アドベンチャードリーム」(アイドル夢工場)で一人ずつ入場するハコムス。

今日はいないはずの”8人目”として、まさかの古川小夏がハコムスのバレエ衣装で登場。

自らが「小夏先生」として振り付けた「アドベンチャードリーム」で初共演。

明るい髪の色が、まるでプリンセスのようなバレエ衣装に似合っているし、会場の盛り上がりが半端ない。

自己紹介もハコムスの「中学X年生、XX歳、XXXXです」の流れで、「中学13年生、25歳、古川小夏です」と言ってまた会場を沸かせる。

夏先生とのコラボはここまでだが、彼女の振り付けによる「ティーンエイジ・セレナーデ」(里中茶美)、「哀愁のカルナバル」(河合その子)、「ともだち」(柳箱)を3曲連続で。

こうして改めて見ると、古川小夏さんの振り付けは曲のテーマをストーリー性を持って「見せる」ものになっているし、振りコピしても楽しいという感じで、実に「同時代のアイドル感」がある。

あと、ハコムスの人数を活かした立体的なフォーメーションが魅力的だよね。「ともだち」でのアーチとか。

MCでは、7月10日にPENGUIN DISCからリリースする「エトワールを夢みて」と、7月29日のオルタナティブシアターでのファーストワンマンの告知。

最後に「エトワールを夢みて」(ハコイリ♡ムスメ)を披露。

アプガと女子流のファンに「ハコムスの世界」の魅力を伝えようとする意気込みにあふれていた。

パフォーマンス的には、活動休止から復帰して2ヶ月くらいになる星里奈の表情にどんどん自信がみなぎって来ている感じがした。

ワンマンでメンバー8人の最高の輝きを見たいと思う。

トークコーナー②(FUJIFILM 最新チェキ紹介)

再び、各グループから2、3名が登壇し、FUJIFILMのスクエアフォーマットの最新チェキを紹介。

多重露光の機能を見せるということで、アイドルの集合写真の上に、花束を重ねるという撮影も。

わちゃわちゃした雰囲気が楽しかった。

東京女子流

トリは東京女子流

山邊未夢が不在ということで、上手に庄司芽生、センターに中江友梨、下手に新井ひとみという並び。

こういうフォーメーションの女子流は初めて見たけれども、3人組のダンス&ボーカルユニットとしてPerfumeとかcallmeを彷彿とさせるパフォーマンス。

新曲「kissはあげない」、一つ前の「ラストロマンス」と最新の女子流を見せた後に、僕の大好きな「Limited addiction」。

この曲でのめいてぃんの表情がどこまでもセクシーで、表現としての完成度の高さに見とれてしまった。

最近女子流のライブでは山邊未夢のダンスを見る時間が一番長いけど、今日は庄司芽生の表情に目を奪われる時間が一番長かったかなと思う。

もちろん、新井ひとみの一点の曇りもないスターの風格も素晴らしいし、ボケとツッコミと縦横無尽に行き来する中江友梨もよかった。

一部の曲は、音源に山邊未夢のボーカルパートを入れているのが聞こえてきたけれども、不在を埋めるのに3人で協力し合う姿に、女子流のの「絆」みたいなものを感じて熱くなった。

最後は「You & I forever」。

すごくいい曲で、これを最後に聴けて心が洗われるような気持ちになった。

出演者全員でのコラボ

女子流のライブが4曲で終わって「ちょっと物足りないな」と思っていたところに、めいてぃんから「みなさん、これで終わるのは物足りないですよね?もっと聞きたいですよね?」と優しい煽り。

続いて、アプガとハコムス全員が呼び込まれて、最後はコラボでクライマックス。

曲はもちろん、アイドル界のアンセム「おんなじキモチ」。

女子流メンバー3人が両翼にアプガとハコムスを従えるような壮観なフォーメーション。

上手2列目に座っていた僕の目の前には、ハコムスの吉田万葉・塩野虹コンビがいたんだけど、この二人の持つあどけなさが、「おんなじキモチ」を歌っていた当時の女子流に重なるものがあった。

純粋無垢な少女のボーカルこそ、この曲の世界観に相応しいと思う。

会場中が振りコピしてるんじゃないかと思うくらいの一体感があったし、すごくピースフルな空気だった。

今日来てよかったなと思ったね(単純)。

19時開演、終演は21時を回っていた。たっぷり2時間の濃厚な時間だった。

特典会

終演後は、ハコムスの握手会とチェキ会へ。

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吉田万葉ちゃん。

存在感のあるボーカルに、バレリーナを思わせるダンスで、今日も楽しませてくれた。


今日は他のグループのファンもハコムスの特典会に来ていて、ハコムスに魅力を感じる人がもっと増えていって欲しいなと思った。

(セットリスト)

アップアップガールズ(仮)

1 唇はナイフ
MC
2 ネヴァーマインド
MC
3 上々ド根性
4 アッパーディスコ
MC
5 私達

ハコイリ♡ムスメ

6* アドベンチャードリーム/アイドル夢工場
MC
7 ティーンエイジ・セレナーデ/里中茶美
8 哀愁のカルナバル/河合その子
9 ともだち/柳箱
MC告知
10 エトワールを夢みて/ハコイリ♡ムスメ
(*古川小夏コラボ)

東京女子流〜コラボ

11 kissはあげない
MC
12 ラストロマンス
13 Limited addiction
14 You & I forever
15* おんなじキモチ
(* アプガ、ハコムスとコラボ)

つりビット5th Anniversary Live〜Go on 5〜@川崎CLUB CITTA'

結成からメンバーを変えずに5周年を迎えるアイドルグループはそれほど多くない。

今回、5周年をオリジナルメンバー一人も欠けることなく迎えたつりビットはそんなグループの筆頭格と言ってもいいだろう。

そんな彼女たちのメモリアルワンマンが川崎CLUB CITTA'で行われた。

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ファンから5周年を祝う大きなお花。

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開演時間になると、正面のスクリーンに5年間に撮られたつりビットの写真をコラージュした動画が流れる。

当時からのファンも、最近のファンも、5年間の成長を目で終えるようになっている。

そして、開演。

序盤は初期の表題曲の振り返り

水色と白のプリンセス風な新衣装に身を包んだ5人のメンバー。

配信デビュー曲の「スタートダッシュ!」でライブ開始。

5年間の月日を経て、ますますアイドルとしての輝きを増したメンバー達。

冒頭から、花道を通ってセンターステージに来て、会場中のファンを楽しませようとする。

その姿を見て、なぜか涙が流れてくる。

そしてCDデビュー曲の「真夏の天体観測」、セカンドシングルの「バニラな空」。

つりビットの歴史を追体験するようなセトリ。

続く「踊ろよ、フィッシュ」では、アウトロで音源にエラーが発生して音飛びが起きたが、瞬時にメンバー間でアイコンタクトをして、何事もなかったように切り抜ける。

その空気を引きずることなく、次の「釣り銭はいらねぇぜ」ではクールなパフォーマンスに切り替え。

5年間の経験を感じさせる一幕だった。

続いて最新型のつりビットサウンド

自己紹介の後は、シティポップ風の最新型のつりビットサウンド。

「Piece of Cake」では、間奏のパートを長くした今日のライブのスペシャルバージョン。

一人一人のダンスソロのリレーで魅せる感じ。

ちょっと女子流オマージュという雰囲気で最高。

フュージョン風の「妄想フィッシング学園」、ブルーアイドソウル風の「Get ready Get a chance」、山下達郎を思わせるカッティングギターが効いている「Blue Ocean Fishing Cruise」、そして、爽やかなドライブソング風の「渚でラテアート」。

一連のセトリの流れの完成度が高く、まるでFMの番組のようにお洒落な楽曲空間がライブハウスに出現した。

次は釣り・お魚ブロックへ

つりビットと言えば「釣り」、そして「お魚」。

次はそんなテーマの楽曲をメドレーにして集めたブロックへ。

「寿司パラダイス」「ハピハピフィッシングデート」「おさかなソング」、そして「あゆ!あゆ!」コールの楽しい「釣りパーティー」へ。

メンバーからは、サイン入りのボールや寿司サンプルが客席に投げ込まれて、ちょっとしたお祭り騒ぎ。

こういうわちゃわちゃ感もつりビットの魅力。

ラテンの「ギョギョギョムーチョ」から、沸けるアンソン風の「ニガシタサカナハオオキイゾ」。

今日一番会場が熱くなった瞬間かもしれない。

メンバーはみんな気力が充実しているのがうかがえるテンション。

特に、最年少の小西杏優のボーカルの張りとか、会場の隅々まで目線を配るところとか、大会場の一流アイドルの風格だった。

つりビットと言えば夏曲

ライブも終盤に入り、つりビットと言えば、夏曲ということで、夏の歌のブロックへ。

タオル回しが壮観な眺めを生み出す「Color Summer!!」、しっとりとした想いを歌い上げるバラード「カモメペリカンストーリー」。

切なさを滲ませながらもめちゃめちゃ沸ける「レモン海岸」で少しギアを上げてからの「裸足のマーメイド」、そして「Chuしたい」。

この辺のセトリの流れが完璧だった。

以前運営に関わっていたGさんとIさんが、関係者席で仲良くフリコピしているのが見えて、すごく楽しい気持ちになってくる。

「ファンを裏切りたくない」

そして、メンバー一人一人から5周年の挨拶。

「5年間あっという間だった」(安藤咲桜)、「この5人だから一緒にやってこられた」(小西杏優)、「これからも頑張って行きたい」(聞間彩)の後、サブリーダーの竹内夏紀から「つりビットにとって何が最適なのかを考えたり議論したりするけど、ファンの人を裏切ったり、悲しませたりはしたくないというのが5人の気持ち。これから先も裏切ったりはしない。ずっとこの5人で頑張るのでついて来て欲しい」と力強いメッセージ。

リーダーの長谷川瑞が「リーダーなんて向いていない、そのうち変えられると思っていたけれど、ファンの方からそういうリーダーもいいよと言ってもらえて今日までやってこられた。自分なりにこれからも進んでいきたい」と挨拶。

これからも上を目指すという決意を示すような「1010〜とと〜」と「My Victory」。

そして最後は、ファンへの感謝の気持ちを歌った「‘Cause you make me happy」。

いや、むしろファンである僕らの方がHappyをもらっていると思う。


「多幸感」という言葉はあまり使いたくないけれども、メンバー・スタッフ・ファンの気持ちが一つになったのが確かめられるような時間だった。

アンコールでツアー発表

ファン有志が、おなじみの「釣った魚にエサをやれ」のアンコールを発動。

登場したメンバーを、グループのテーマカラーのオレンジのサイリウムで迎える。

CLUB CITTA'がこんなに同じ色に染まる光景を僕は見たことがないかもしれない。


初心を忘れないという気持ちを示すような「はじめのキモチ」から、最後の曲はタオル回しの「爆釣御礼」。

生バンドもなく、VJもなく、企画コーナーもなく、ソロやユニット曲もなし。

もっぱら自分たちの良質な楽曲を武器に、5年間で鍛えたアイドルスキルだけで勝負する今日のつりビット。

2時間20分・26曲のライブはついにフィナーレを迎えた。

広大なCLUB CITTA'を一つにするようなライブで文句なしにつりビットの最高記録を更新したと言える。

夏場には、名古屋・大阪・仙台・新潟・東京の5カ所でのツアーを開催することを発表したつりビット。


アイドル業界に激震が走った2017年・2018年だが、つりビットは心の底から「アイドルっていいな」と思わせてくれる貴重な存在になったと実感させられる良質な5周年ワンマンライブだった。

(セットリスト)

OP(振り返り動画)
1 スタートダッシュ
2 真夏の天体観測
3 バニラな空
4 踊ろよ、フィッシュ
5 釣り銭はいらねぇぜ
MC自己紹介
6 Piece of Cake
7 妄想フィッシング学園
8 Get ready Get a chance
9 Blue Ocean Fishing Cruise
10 渚でラテアート
MC
11* 寿司パラダイス
12* ハピハピフィッシングデート
13* おさかなソング
14* 釣りパーティー
(*スペシャルメドレー)
15 ギョギョギョムーチョ
16 ニガシタサカナハオオキイゾ
MC
17 A Color Summer!!
18 カモメペリカンストーリー
19 レモン海岸
20 裸足のマーメイド
21 Chuしたい
MC5周年挨拶
22 1010〜とと〜
23 My Victory
MC
24 ‘Cause you make me happy

(アンコール)
en1 はじめのキモチ
MC
en2 爆釣御礼
MC 5周年ツアー告知、記念撮影

キラキラ☆ギュウ農フェス vol.3@渋谷WWW

久しぶりのキラキラ☆ギュウ農フェス。

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今日の会場は渋谷WWW。段差があって見やすい会場。

今日は番号が早かったこともあって、最前から鑑賞することができた。

エレクトリックリボン

OAとして直前に追加になったエリボン。ギュウ農フェス最多出場とのこと。

OAにふさわしい盛り上げ。20分だけど会場の温まり半端なかった。

ライブ巧者っていう感じで、ギュウゾウさんが推すのもよく分かった。

新曲良かったな。

(セットリスト)

1 波音チューニング
2 無敵ガール
MC
3 COLOR*COLOR
4 アイライン

ハコイリ♡ムスメ

ハコムスは久しぶりのキラキラ☆ギュウ農フェス。

星・戸羽の2名を欠いた6名での出演での出演だったが、物足りなさを感じることはなく、独特のハコムスの世界を見せてくれた。

フェスの場合、「沸き」系のアイドルの中で浮くような時もあるけど、今日みたいに30分の持ち時間があると、ハコムスの魅力を堪能できる。

MCでの我妻の声がハスキー気味なのが心配になったが、歌唱パートでは破綻のないボーカルワーク。

7月10日のシングルリリース、7月29日のファーストワンマンの告知もあっれ、夏に向けて盛り上がっていくといいなと思った。

(セットリスト)

1 ティーンエイジ・セレナーデ/里中茶美
2 恋のチャプターAtoZ/河合その子
自己紹介
3 あのコによろしく/ribbon
4 水平線でつかまえて/三浦理恵子
シングル・7/29ワンマン告知
5 エトワールを夢みて/ハコイリ♡ムスメ

callme

続いてcallme

序盤に「Step by Step」を投入して会場を一体にしてから、「Hello No Buddy」などじっくり聴かせる曲を。

3人のダンスの精度の高さに見とれながら、常に裏を取りたくなるような横ノリの楽曲に身を委ねる。

時々目をつぶりながら音を浴びていたけれど、めちゃめちゃ気持ち良かった。

callmeも今日みたいに30分の持ち時間があると、どっぷりと浸れる。

(セットリスト)

1 Way I am
2 Step by step
3 Hello No Buddy
4 You don't know me
5 One time

フィロソフィーのダンス

そしてここからは40分枠で、フィロのス登場。

様々なレパートリーを幅広く取り込んだセトリ。

沸かせることも、聴かせることも、笑わせることもできるフィロのスは本当に強い。

僕が初めてフィロのス現場に行ったのは2年以上前で、あの時から現場のファンはものすごく増えた。でも、やっている音楽は基本的に変わらないというか、ブレがない。

事前にTwitterで「おとはすが体調不良で特典会を欠席する」との告知があったけれども、ライブ中はそんなことを忘れさせるくらい楽しそうな空気に満ちていた。

今日のベストは「夏のクオリア」。

これと「告白はサマー」聴けたら、ああ夏だ、という感じ。夏フェスが楽しみ。

(セットリスト)

1 アイドル・フィロソフィー
2 すききらいアンチノミー
3 バイタル・テンプテーション
MC
4 ジャスト・メモリー
5 夏のクオリア
6 アイム・アフター・タイム
MC
7 ラブ・バリエーション
8 ダンス・ファウンダー


こんな感じ。

この後は、BILLIE IDOL、GANG PARADEがだったけれど所用があってここで退出。入れ違いに最前を譲ったけど女性ファン結構多いんだなという印象。

いいフェスだったなと思う。