新宿BLAZEと言えば、2010年代前半のDorothy Little Happyのライブのイメージが強い。
あの頃のドロシーのライブは本当に楽しかったし、メンバーとヲタクが一体になって盛り上がったライブを超える体験はなかなかない。
その後、ドロシーにも色々なことが起きて、当時のヲタクはアイドルネッサンスに行ったり、オサカナに行ったり、まああちこちに散って行った。
そんなアイドルネッサンスも解散して早一年半。
当時のヲタクと会う機会もめっきり減っていたんだけれども、今日の新宿BLAZEは、懐かしい面々と偶然再会するみたいな現場になっていた。
僕が桜エビ〜ずのワンマンに行き始めたのはちょうど3年前で、そのときはほとんど知り合いはいなかった。
あれから3年。
桜エビ〜ずは、ライブ好きの楽曲派を集めるだけのグループに成長したんだと、開場前から実感。
ってなわけで、今日の新宿BLAZEはソールドアウト。
中も文字通り満員。パンパン。
2ヶ月くらいのサイクルでワンマンを開催してきたエビ〜ずだけど、「箱を大きくすることを優先しない」っていう堅実な方針が貫かれていて、だから割とソールドアウトしがち。
で、「ソールドアウト」にこだわるメンバーもいるんだけど、それ自体が目的になっているわけではなくって、「満員で熱気に満ちた会場ならではの盛り上がり」っていうのは、そういう会場でしか味わえない。
今日もそんな感じ。
開演前から「爆発寸前」だったフロアは、1曲目、メンバーが新衣装を着て登場した瞬間「おおおお!」という低いうねりをあげる。
そこからの「オスグッド・コミュニケーション」で、もういきなり出力最大。
アクセル全開。
次の曲は「タリルリラ」。
昼の2マンでRYUTistがカバーして盛り上がって楽しかった曲。
本家のエビ〜ずが演ると、さらにさらに盛り上がって、もう楽しさしかない。
ここからはアルバム『octave』を中心にしたブロックへ。
「まわるまわるまわる」のように分かりやすく楽しく盛り上がる曲もあれば、「灼熱とアイスクリーム」のように、じわじわ来るグルーブに身を委ねるような曲もあり。
そんな曲が来ても、今のエビ〜ずの楽曲には「ハズレ」がないし、どれもライブが楽しい。
ここまでオリジナル曲が揃う前のライブでは、色々なところの楽曲を幅広くカバーしていたことが懐かしく思われるくらい。
今日の昼の2マンでは桜井美里の声が出にくいのを水春が臨機応変にサポートしていたが、このワンマンでは、最初から彼女のパートを他のメンバーらに当てて、桜井はその分ダンスと表情に注力。
こういうチームワークに胸が熱くなる。
MCでは「こんな光景を見られるなんて」「この6人で今日を迎えられてよかった」と語るメンバーたち。
クライマックスは「リンドバーグ」「それは月曜日の9時のように」「さいしょのさいしょ」のコンボ。
去年のアイドル楽曲大賞で個人的にトップだった「リンドバーグ」は、今やアンセムとしての地位を確立したが、フロアでの振りコピがやりにくくなるくらいの人口密度。
「もう来年のワンマンはいっそZeppクラスでもいいんじゃない?」と思ってしまうほどに。
アンコールでは、トップスをグッズのTシャツに着替えたメンバーが登場。
「キラキラ」「can't go back summer」を披露したところで、ダース・ベイダーのテーマに乗って藤井校長が登場し、スクリーンで発表が。
初ホールワンマン決定!!
11/16 1stコンサート“ALL OUT”@よみうりランド日テレらんらんホール
キャパ1000人!!
全曲披露!!
感激して涙を流すメンバーも。
2017年のWWWワンマンでの挨拶の時に、3B junoirやとき宣の名前をあげて「大きいところでやりたい」と泣いていた茜空。
桜エビ〜ず @WWW 2部。最後の挨拶で、茜空が「私たち、正直、人(動員)が増えてないんですよ」と涙ぐむ。しばし呼吸を整えた後、「3B Jrさんも、とき宣さんも大きいところでやってるので、私たちもやりたい。自分たちが頑張らないと行けないけど、ついてきて欲しい」と語り拍手を誘った。
— Sharp (@sharpc) 2017年4月15日
今日のこの発表を聞いて「他のグループがホールでやっている中、自分たちもと思っていたから」と涙を隠さなかった。
メンバー6人の結束の固さ、チームワークが素晴らしさを改めて感じる。
最後の最後まで、ステージとフロアが一体となって渦巻くうねりのあるライブだった。
桜エビ〜ずは、今までもワンマンのアンコールで次のワンマンを発表してきて、だいたいいつも2ヶ月後くらいだった。
僕を含めて、この日会場に来ていたファンの多くは「次は11月下旬くらい、キャパ大きな箱だろうな」と予想していたはず。
それでも、次が「ホールコン」で、しかも「1st コンサート」と銘打っての開催というのは、うれしいサプライズだった。
キャパ1000人のホールで、持ち曲全曲を披露するのは本当に楽しみ。
特に、最近のライブでは、初期の曲がなかなか披露されることが少ない。
ワンマンの時にCD-Rを買っていたあの頃の曲。
僕は初期曲が大好きなので、1stコンサートの最初の曲が「僕らのハジマリ」で、アンコールに「Believe」とか聴いたら泣きそう。
っていうか、今から想像して泣いてる。
ということで、桜エビ〜ず、この1stコンサートでまた新しいステージに突入する予感。
早速チケットを申し込んだので、今から楽しみ。
アイドルのライブって楽しいよね。
心からそう思える日だった。
(セットリスト)
1 オスグッド・コミュニケーション
2 タリルリラ
3 まわるまわるまわる
4 灼熱とアイスクリーム
5 Magik Melody
6 帰れない!
7 わたしロマンス
8 ねぇ、ローファー。
9 214
10 グラジェネ
11 おねがいよ
12 せつないや
13 リンドバーグ
14 それは月曜日の9時のように
15 さいしょのさいしょ
(アンコール)
en1 キラキラ
en2 can't go back summer