2025 LE SSERAFIM TOUR ‘EASY CRAZY HOT’@さいたまスーパーアリーナ

LE SSERAFIMは2023年のツアーの代々木で初めてライブを観て、その耽美的でコンテンポラリーな演出に引き込まれた。

2024年のぴあアリーナMMでのファンミーティングではそこまでの突出した凝った世界観が呈示されず、自分としては少し物足りなさを感じていた。

去年はコーチェラでの生歌が物議を醸したり、NewJeansとHYBEのごたごたの中で流れ弾が飛んできたり、他のK-POPグループが東京ドーム公演を成功させたりと、非常に厳しい時間を過ごしたと思う。

しかし、自分的には「CRAZY」「HOT」「Come Over」などの新しい楽曲にはまってしまい、LE SSERAFIMの現場を求めるようになっていった。

そこでツアーのさいたまスーパーアリーナに3日間行くという、自分でも信じられないような情熱が湧き出ていた。

初日はアリーナ後方に近い200レベル。

二日目は上手400レベルの頂点付近。

最終日は500レベルの最前。

去年、FC継続しなかったからいずれも一般。

アリーナでの「練り歩き」の恩恵には与れなかったけれども、毎日新鮮な発見があって楽しめた。

オープニングのインスタレーションコンテンポラリーダンスは、まさに「自分が見たかったルセラ」。

しっかりとしたコンセプトのある楽曲を軸に据えて、世界観の奥行を感じられる。

見ても楽しい、聴いても楽しい。

自分はやっぱりチェウォンを目で追ってしまうんだけれども、サクラのMCはやっぱり日本のアイドルファンの琴線に触れるものがあるなと思わされた。

他のメンバーも成長著しい。

ウンチェは天真爛漫さを残したままキレイなお姉さんになってるし、ユンジンは自身の作詞した楽曲で情感たっぷりに表現してくるし、カズハはぐいぐいと前に出るような存在感を見せてくるようになった。

このチームなら東京ドームでも全然いけると、去年NewJeansとIVEを東京ドームで観た自分は思ってしまった。

終盤にかけての盛り上がりはさらにすごくて、ツアーの一部を健康上の理由で離脱していたユンジンが戻ってきたことを歓迎する温かさと、「完全体」になったからこその一体感と、あとはやっぱり「多幸感」みたいな独特の雰囲気があった。

最終日のアンコールの後に、サプライズで「追加公演:東京ドーム2days」が発表されて、メンバーも涙ぐんだり、抱き合ったり、最後にはファンに土下座して感謝を伝えたりと、もういろいろなものがぐちゃぐちゃ。

自分としても、ドーム公演はメンバー・ファン双方に「悲願」だったから泣けるくらいうれしいという気持ちと、「これだけのライブやれるんだからドーム公演は実力に見合っている」というなんだか誇らしい気持ちの両方があった。

普通ならさいたまスーパーアリーナで三日間もライブを楽しんだら「ルセラロス」に襲われて月曜日を過ごしてしまうところだけれども、「また観れる、しかもドームで」と思うと自分でも不思議なくらいテンションが下がらずにいる。

そんなわけで、ルセラのFCに入り直した。

2025年に入って一番聴いているアーティストだし、現場行けてよかったな、ファンやっててよかったなと思わずにはいられなかった。