『グレイテスト・ショーマン』を観に六本木ヒルズのTOHOシネマズへ。
ここのSCREEN7は、スクリーンは通常比20%増しのTCX、音響はパワフルなDOLBY ATOMOS。
ミュージカル映画を見るには最適とも言える環境。
ストーリーは、19世紀に実在した米国の興行師P・T・バーナムの半生を描いたもの。
とは言っても、幼少時代からあっという間に大人になり結婚するし、事業を立ち上げてからの拡大もスピーディー。
「芝居小屋」を経営するという点で、NHK朝ドラの『わろてんか』との類似を感じさせるプロットも。
主演のヒュー・ジャックマンは、体躯にも恵まれ、かつて『レ・ミゼラブル』で実力を示した歌唱も健在、そしてハングリー精神に裏打ちさせたポジティブな主人公を演じきった(モデルとなったバーナムを相当美化した感はあり)。
ビジネスパートナーとなる上流階級出身の若きフィリップ・カーライルを『ハイスクール・ミュージカル』で有名なザック・エフロンが好演。
ネタバレを避けつつ書けば、絵に描いたような「起承転結」のストーリーを、1時間45分に凝縮して詰め込んだ佳作。
音楽は『ラ・ラ・ランド』と同じ作家陣が手がけていて、要所要所でソロ、デュエット、アンサンブルと使い分けた演出が光る。
ちょっと美化しすぎでは、とか、人物に深みが少ないのでは、とか、映画ヲタク的には物足りなさを感じさせるところがないでもないが、パワフルな歌を中心に物語がぐいぐい進んでいくのは、ブロードウェイミュージカルを思い出させる熱量があった。
余談だけど、ほぼ満席の場内の僕の左右の空席に分かれてカップルが座ろうとしたので、隣になれるよう席を交換した。確かに「デートムービー」にも向いてる作品だと思う。