かったりーな なんて思う時 マシな未来を君がくれるから
会いたいだけ 会いたいだけ 会いたいだけ
(堂島孝平「6AM」)
アイドルネッサンスの4thワンマンライブを観に、Zepp DiverCityに行ってきた。
ロビーには、タワレコ嶺脇社長、SHOWROOM、アイドル甲子園、そしてBase Ball Bear、THEイナズマ戦隊、Negicco、Party Rockets GTからのお花。
ファン一同からも(僕もささやかながら協力させてもらいました)。
オープニングアクト・AIS
今日が初披露となるガールスカウト風の新衣装で登場するというサプライズ。
3日前に初披露したばかりの「それだけなんだけど」(Whiteberry)でZeppのステージを始めるという大胆さに驚かされる。
そして「愛のナースカーニバル」「ドキッ!こういうのが恋なの?」「完璧ぐ〜のね」をテンポよく聞かせる。
Zepp DiverCityのような大きなステージに立つこと自体が初めてだと思うし、これだけの観客を前にパフォーマンスを見せるのも初めてだと思うけど、まったく気後れしない堂々とした姿を見せてくれた。
演奏が終わると、万雷の拍手を受けてアイドルネッサンスへバトンタッチ。
いつかこういう大きな舞台でAISのワンマンを観たい、そう思わせるような素晴らしいステージだった。
(セットリスト)
1 それだけなんだけど
2 愛のナースカーニバル
3 ドキッ!こういうのが恋なの?
4 完璧ぐ〜のね
新旧の曲をバランス良く織り交ぜた前半
アイドルネッサンスのメンバーが登場する前、「Jumping Jack Flash」(Rolling Stones)、「I Can't Explain」(The Who)が流れる。
良い音楽は説明なんてできない。「I Can't Explain」。ただ、見て、聞いて、感じるのみ!
そして、いよいよアイドルネッサンスが登場。
こちらも新衣装。首元の詰まったストイックな印象のロングワンピース。修道院のシスターのよう。
最初の曲は「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」。
新衣装はターンをすると裾がフワッと円形に浮かんだり、ステップを踏むと一拍遅れて裾が揺れたりして、アイドルネッサンス8人のフォーメーションダンスの美しさをより魅力的なものに見せている。
間奏では、原田珠々華がトランペットを吹き、野本ゆめかがピアニカを演奏する。メンバー自らが楽器を演奏するという冒頭から最高のライブ。
自己紹介。新井乃亜が「いつも最後は「お肉が大好きです」で締めくくるんですが、今日は皆さんが大好きです!」と声を張り上げると、客席から大きな歓声と拍手。
石野理子からは「私事ですが、10/29に16歳の誕生日を迎えました」との挨拶があり、客席のファンが「おめでとう!」というやりとり。
続いて「ベステン ダンク」「YOU」「Lucky」と緩急に富んだ楽曲を披露。
今日はスペシャルということで、比嘉奈菜子の前にウクレレが用意される。3週間前に言われたというMCで場を和ませて「太陽と心臓」のスペシャルアコースティックバージョン。弾き語りでサビをワンコーラス歌って、そこからフルオーケストラバージョンへ。
ノンストップで「REGIKOSTAR〜レジ子スターの刺激〜」「金曜日のおはよう」「Good day Sunshine」「PTA〜光のネットワーク〜」「それが答えだ!」を。
新しめのレパートリーを入れつつ、2年前の夏の新人公演で初披露された「PTA~光のネットワーク」も織り交ぜる。メンバーのソロパートの後に観客からのコールが入るというエモい楽曲。
「それが答えだ!」ではファンも一緒にフリコピをしたりして大きなZeppの会場に一体感が広がっていく。
バンドとの掛け合いが最高だった後半
ここからはバンドセット。
オワリカラのメンバーの他、アイドルネッサンスのライブでお馴染みのギター園木理人、キーボード炭竃智弘が加わる。
バンドセットの最初はそのオワリカラの持ち歌「踊るロールシャッハ」を初披露。
今まで味わったことのない迫力。そう、こういうアイドルネッサンスを観るのが夢だった!
そこから「夜明けのBEAT」、「二人のアカボシ」というバンドサウンドど真ん中なセトリ。
特に「夜明けのBEAT」は、余分なコールが入らないほどバンドの音とボーカルが圧倒的で、個人的には「それが答えか!」という思い。僕の中ではこの日のベストアクト。
次に、THE JERRY LEE PHANTOM、THE BEACHESで活動しているヒサシ the KIDがステージに登場。「Music Lovers」をフロントでギターを弾きながらプレイ。
バンドセットになってから石野理子のモチベーションに何段かスイッチが入った感じで、ヒサシ the KIDとのデュエットではフェイクなんてもんじゃないアドリブでのシャウト。冴えわたる石野節に鳥肌が立った。
続いて入れ替えで登場したのは、堂島孝平。
「引率感出てる」と自嘲気味に語りながらも「6AM」を一緒にパフォーマンス。
間奏では、「アイドルネッサンスからの出演御礼のお手紙」を読み上げた後、観客に対して「会いたいだけ 会いたいだけ 会いたいだけ」のサビの部分を「アイルネだけ アイルネだけ アイルネだけ」に替えて歌おうと提案。
Zepp DiverCityを埋めた1200人の観客が一斉に「アイルネだけ」を叫ぶという凄い光景。
ゲストが退場した後は、バンドセットで「恋する感覚」を披露。
続く「ミラクルをキミとおこしたいんです」では演奏しながらバンドメンバーを紹介し、最後の曲「シルエット」では爆発したような盛り上がり。僕も左右の人と肩を組んでテンションMAX!
MCでは、12/11に梅田クラブクアトロワンマンライブ「大阪で迸るネッサンス!!」を開催することが発表された。今日と同じくオワリカラ、園木理人、炭竃智弘が加わるそう。これは大阪遠征する価値があるよね。
アンコールでは「オリジナル曲」のリリース発表
客席からは「ドカンと一発、アンコール!」の声が発せられ、メンバーが再登場。
まずは最新シングル「君の知らない物語」。
視覚的にも素晴らしくて、ターンするたびに裾が優雅な残像を見せる新衣装や、曲想に合わせて大胆に切り替わる照明は、まるで夢の世界にいるような光景を演出してくれた。
特に「君の知らない物語」で暗転して衣装の白だけが仄かに浮かび上がるところ、夜の空そのものだった。
最高だね。
MCでは、重大発表があり、来年春に初の「オリジナル曲」がCDとしてリリースされると。
作詞・作曲は、Base Ball Bearの小出祐介。小出からの手紙を新井乃亜が代読。
本人も言っていたが、「17才」を生み出した本人が作る作品なので、これは期待が持てる。
最後は「私たちはさらに上を目指していきます」という言葉に続いて「Funny Bunny」。
橋本佳奈の卒業後の「6人体制」と分かちがたく結びついてる曲だけど、8人でのパフォーマンスにも感動的なものがあった。
終演後、客電がつくと同時に、The Beatlesの「Here comes the sun」が流れてきて、高揚感が穏やかな気持ちへと変わるようだった。
「次のステージ」へ
今までアイドルのバンドセットライブを何度も見たけれど、生バンドならではのアドリブを駆使していたところも含めて、今日のアイドルネッサンスのワンマンは最高だった。
また、アイドルネッサンスのワンマンにゲストが加わることに関して、先入観や偏見からか「ワンマンにゲスト?」みたいな懐疑的な意見も見聞きしたけれど、百聞は一見にしかず。まさに「I Can't Explain」。むしろ説明があると野暮にさえなる。
事前に否定的なイメージを抱えていた人も、今日見ていれば、脳内のモヤモヤを軽々と吹っ飛ばすようなバイブスを感じることができたんじゃないかな。
AISとアイルネメンバー全員にお見送り会で今日のライブが素晴らしかったという感想を伝える。
あともし伝えたい人がいるとすると、アイドルネッサンス部の照井チーフプロデューサー。「今日もまた予想を裏切るような凄い音楽体験をありがとうございました。これからもついていきます!」と叫びたい。
そのくらいいいライブだったし、期待していた水準をあっさりと越えてきてくれた。
アイドルネッサンスのワンマンは、昨年10月の恵比寿ザ・ガーデンルームに始まり、恵比寿LIQUID ROOM、渋谷O-EASTと着実なステップアップを経て、今日のZepp DiverCityまでたどり着いた。
これからさらに上を目指して大バコに挑戦していくんだろうけれど、その時には何があっても駆けつけられるようなファンでいたい。
「アイルネだけ!アイルネだけ!アイルネだけ!」、そう思わされる夜だった。
(セットリスト)
1 あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
MC
2 ベステン ダンク
3 YOU
4 Lucky
MC
5 太陽と心臓
6 REGIKOSTAR〜レジ子スターの刺激〜
7 金曜日のおはよう
8 Good day Sunshine
9 PTA〜光のネットワーク〜
10 それが答えだ!
MC<バンドセット>
11 踊るロールシャッハ/オワリカラ(初披露)
12 夜明けのBEAT
13 二人のアカボシ
MC
14 Music Lovers(w/ヒサシ the KID)
MC
15 6AM(w/堂島孝平)
MC
16 恋する感覚
17 ミラクルをキミとおこしたいんです
18 シルエット
MC
(アンコール)
en1 君の知らない物語
MCオリジナル曲リリース発表
en2 Funny Bunny