夢に向かって走り続けたい―Negicco at 日比谷野外大音楽堂Road of Negiiiiii ~Negicco One Man Show~2015 Summer

夢に向かって走り続けたい
あの未来の僕らのストーリー
Negicco「トキメキ★マイドリーム」)

Negicco初にして、過去最大規模となる日比谷野音でのワンマン。ほぼ満員。


夏空の下のスタート

お天気にも恵まれ、ぽんちゃの前説を経てライブスタート。

メインステージは新潟の万代橋を模したもの。そしてサブステージには、新潟から持ち込んだ田んぼを再現。

8人のNegiバンドが小気味良いリズムで演奏を始め、緑色のロングスカートの新衣装に身を包んだ3人がステージに登場すると、観客は総立ち。

いきなりの「トリプル!WONDERLAND」で客席がぶち上がり、その勢いに乗って3人のメンバーが花道を通ってサブステージへ。これは僕の目の前。

そこで「ネガティヴ・ガールズ!」と「裸足のRainbow」を。Bブロック半ばの席だったけど、メンバーからレス来たー!!(思い込み)

ふたたびメインステージに戻って「1000%の片想い」。台詞の掛け合いが楽しい曲。

MCで自己紹介。いつものNegiccoのペース。野音は特別なステージのはずなのに、舞い上がったり、はしゃいだりする様子はなく、どっしりと構えている。

夕暮れ空になってきたところで、ゆったりとした「ライフ・イズ・キャンディ・トラベル」。一斉に左右に揺れるネギライトが美しい。

「トキメクMERMAID」から、「パーティーについて。」を続けて披露。Negi Bandのメンバー8名を紹介し、Negicco3人と合わせてこの11人で今日のライブをやると改めて挨拶。

ぽんちゃが「ここからはアコースティックコーナーです」とMC。総立ちの客席だったものが、誰からともなく座っていく。

切ないナンバー「Summer Breeze」、そしてミディアムバラードの「ルートセヴンの記憶」と歌ったところで、ふたたびメンバーはサブステージへ。

最新アルバムの中でも愁眉のラブソング「クリームソーダLove」から、最新シングルのカップリングのフリーソウルナンバー「おやすみ」を。

こんなに心癒されるナンバーを勝負ワンマンで安心して聞いていられるのはやはりNegiccoならでは、と思わされる。この頃には空はもう真っ黒。

後半戦

メインステージに戻ったメンバーは、「ここから後半戦です!」というMC開けで、「二人の遊戯」「BLUE, GREEN, RED AND GONE」「自由に」という流れで、アルバム「Rice&Snow」の中の難曲を連続で披露。

全国ツアーのときよりも磨きがかかり、メンバー自身が楽しんでいる様子がありありと伝わってくる。

「自由に」の途中で「Negicco変身!」の掛け声とともに衣装早着替え。

ロングのスカートから、白のミニスカートに変身し、「光のシュプール」、そして待望の「圧倒的なスタイル」へ。

終盤のラインダンスでは、日比谷野音の3000人がラインダンス。しかも、生バンドということで、ラインダンスパートを2回リピートするというサービスっぷり。あまりのダンスの楽しさに、気付かない内にネギライトを落としてしまった(無事に隣の方が拾ってくださった)。そして、終わったらフラフラ。

畳み掛けるように、サブステージに来ての「さよならMusic」。ここでもぽんちゃのラップパートを2回繰り返し。そして「ときめきのヘッドライナー」。この流れは最強。

「最後の曲です!」と言ってメインステージにで「Negiccoから君へ」。この曲を歌うことで、今日足を運んだファンへの感謝の気持ちを示していると感じた。

アンコールはサプライズゲスト

「アンコール!ネギ!」というおなじみのコールに呼ばれるように、上をTシャツに着替えたメンバーがステージに登場。

ステージには、ギターとアンプとマイクスタンドが置いてある。

そして、まさかのサプライズゲスト・田島貴男が登場!!

赤いシャツに黒のパンツで現れた姿はスーパースターそのもの。

メインもサブもステージを縦横無人に駆け回り、Negiccoメンバーやバンドメンバーや客席を「ソウルパワー!」と煽る煽る。

自分で「テンション貴男です!」と自己紹介。

そしていよいよ自身の作った「サンシャイン日本海」で生演奏するという夢のコラボレーション。


Original Love公式より拝借)

最後まで客席を煽りながら、ネギライトを振って「ネギポーズ」を決めて帰っていた。かっこよすぎるだろ、アニキ。。。

田島貴男の退場後も熱気が引かないまま、新曲「ねぇバーディア」を披露。会場の一体感は最高潮。緑色のテープを発射する演出も華を添えた。


ここで3人のメンバーが野音の感想を述べる。

かえぽ 「絶対に立ちたい舞台だった。ここに立てているのはこの 3人だからだと思う。この3人でこれからも頑張っていきたい」

ぽんちゃ「夢にまで見た野音に自分が立っているのはいまでも不思議でドキドキが止まらない。去年は「野音は無理」と言われていたがじつげんできた。引き続き頑張っていくので応援よろしくお願いします」

なおちゃん「今日はありがとうございました。結成丸12年で、最初はお客さんがネギ農家だけということもあったが、ここまで来られた。夢はあきらめなければ実現すると思っている」

そして「来年は武道館に立ちたい」と決意表明し、本当の最後の曲ですということで、「トキメキ★マイドリーム」を。

最後にメンバーは手をつなぎ、マイクを通さない肉声で「ありがとうございました!」と挨拶して退場。どこまでも爽やかな余韻を残していった。

いよいよ夢の武道館へ

Negicco野音ワンマンは、8人のNegiバンドを従え、生音のグルーヴ溢れる堂々としたライブだった。

「来年武道館に立ちたい」との決意表明があったが、長い時間をかけてここまで夢を叶え続けてきたこの3人なら、きっとどこまででも行けると確信させられた。





(以下は、いつもの改善要望なので、そんなものは読みたくないという方はどうかスルーして下さい)


演者には全く責任のないところで、一つだけ苦言を呈するとすれば、物販の体制。人を投入しているが、開演前に長蛇の列ができて解消しなかった。
本来、観客は限定グッズを買うために気持ちよく財布を開き、結果的に運営も潤うものなのにもったいない。武道館では事前に欲しいものが買えるように改善して欲しいところ。

あと、タワレコ/T-Paletteに要望したいのは、武道館のワンマンとリリイベのスケジュールを重ねないようにして欲しいというところ。勝負ワンマンの前の日にCDプロモーションのためにチェキ撮影を長時間っていうのは、できれば避けて欲しいなあと思う。


(セットリスト)

1 トリプル!WONDERLAND
2 ネガティヴ・ガールズ!
3 裸足のRainbow
4 1000%の片想い
5 ライフ・イズ・キャンディ・トラベル
6 トキメクMERMAID
7 パーティーについて。
8 Summer Breeze
9 ルートセヴンの記憶
10 クリームソーダLove
11 おやすみ
12 二人の遊戯
13 BLUE, GREEN, RED AND GONE
14 自由に
15 光のシュプール
16 圧倒的なスタイル
17 さよならMusic
18 ときめきのヘッドライナー
19 Negiccoから君へ
(アンコール)
en1 サンシャイン日本海(w/田島貴男)
en2 ねぇバーディア
en3 トキメキ★マイドリーム