V.V.はヴィレッジ・ヴァンガードのイニシャル。今回はヴィレヴァン下北沢のスタッフがリコメンドするアーティストによるフェスの第一回で、４組のアーティストが登場。アツくなるばかりのライブ市場に、ついにヴィレヴァンも参入、という印象。
Shiggy Jr.、南波志帆、Negicco、ドロシーという人気の４組が持ち時間各40分で演奏。タイムテーブルもきっちりしているし、後方のP.A.ブース横の台上に女性限定エリアも作られた。真面目な運営が窺われる。
Shiggy Jr.
まずはShiggy Jr.からスタート。前半は「LA・LA・LA LOVE SONG」から始まる90年代くらいのカヴァー曲で会場を惹きつけ、後半にオリジナル曲を披露。サックス、トランペット、トロンボーンのホーンセクションを加えた演奏は重厚感を感じさせた。
南波志帆
続いて南波志帆。リズムやコードをひねった難曲をPOPに聴かせる貫禄はさすが。楽曲ではいつものように右に左にとステージを所狭しと移動しながらレスを送り、MCではヲタの心理を理解しつくしたネタをさりげなくはさむ。それにしても、「NegiccoのMeguちゃんと婚約したんですよ」というのは何だったのか。詳しい説明がなかったので、ぽんちゃ推しは眠れなくなるかも(笑)
南波ちゃんとShiggy Jr.による場つなぎ的なトーク。一部冷や冷やさせられたが、あれは何だったんだろう。
Negicco
準備が整いNegicco登場。Negiライトを握りしめたファンからの熱いコールに応えるようなノンストップのステージ。渋谷系ダンスチューンアイドルという趣。このイベントにはconnie曲が似合う。汗を拭くことも、給水をすることも、MCをすることもないステージ。何か鬼気迫るようなものがあった。かえぽの美しさに磨きがかかり、ぽんちゃのダンスにはキレが感じられ、Nao☆ちゃんのボーカルは安定した上手さ。ハモりにも味わいがあった。ショートバ―ジョンを多用し、MCがほとんどなかったのは曲を聴かせたかったのだろうと解釈。
Dororhy Little Happy
トリはドロシー。「諦めないで」での「D!L!H! Let's Go!」でいきなりフロアをホームの雰囲気にして、「STARTING OVER」でドロシーの世界観をしっとりと聴かせる。その振幅の大きさで、ステージ巧者の実力をまざまざと見せつけた。おなじみの沸かせる曲や聴かせる曲を入れつつ、12月に発売のミニアルバムからも2曲を披露。自己紹介、曲名の紹介はもちろん、女子駅伝とのタイアップ、全国ツアー、ミニアルバムのリリースまで、きちんと告知する。ドロシーのファンだけではなく、他のアーティストのファンに対して、こういう態度は実に親切。
10時には高3組3名が退出したが、佳奈ちゃんと麻里ちゃんはステージに残り、戻ってきたNegiccoの3人とトーク。ヴィレヴァンで良く買うものの話になり、佳奈ちゃんが「お菓子！」と言ったのがお菓子かった（おかしかった）
トークの話題でぽんちゃが「Negiccoはドロシーさんとは…」と言いかけたところで、南波ちゃんとShiggy Jr.の池田ちゃんが乱入し、舞台は締めに。
V.V.POPSにちなんで「ブイブイ！」を連発して盛り上げた麻里ちゃんと、さりげなく司会のまとめ役を務めた佳奈ちゃんは本当にいいコンビだと思った。
Shiggy Jr.、南波志帆、Negicco、ドロシーという人気の４組が持ち時間各40分で演奏し、これで3,000円というのは、ある種のアイドルフェスよりも満足度が高いと感じる人が多いと思われる。次のブッキングがどうなるかは分からないが、良質なアーティストを集めたイベントであってほしい。
V.V.POPSの傾向に個人的な好みを加味して言えば…（ぼくのかんがえたV.V.POPSブッキングｗ）
第二回はこんな感じでお願いします、ヴィレッジヴァンガードさん！
（セットリスト）
〇Shiggy Jr.
1.LA・LA・LA LOVE SONG
2.丸の内サディスティック
3.接吻
4.だいすき
5.Baby I Love You
6.Listen To The Music
7.Saturday night to Sunday morning〇南波志帆
1.スローモーション
2.髪を切る8の理由｡
3.カノープス
4.ミライクロニクル
5.「ありゃりゃ？」
6.ばらばらバトル
7.MUSIC〇Negicco
1.パーティーについて。
2.新しい恋のうた
3.圧倒的なスタイル
4.アイドルばかり聴かないで
5.ルートセブンの記憶
6.相思相愛
7.さよならMUSIC
8.トリプル!WONDERLAND
9.ときめきのヘッドライナー〇ドロシーリトルハッピー
1.諦めないで
2.どこか連れていって
3.恋は走りだした
4.STARTING OVER
5.nerve
6.週末だけのロミオとジュリエット
7.Breaking through
8.ストーリー
