Dorothy Little Happy(ドロシーリトルハッピー)リリイベ @ヴィーナスフォート教会広場

時は戻らないから 想いを強く強く 結んでいつか 永遠になれ
(ドロシーリトルハッピー「永遠になれ」)

ドロシーリトルハッピーのニューアルバム「STARTING OVER」のリリースイベントが、お台場のヴィーナスフォートの教会広場で行われた。

まるでヨーロッパの街角のような雰囲気の場所。OPの音楽の後、教会の扉が開き、逆光の中にドロシーの5人のメンバーのシルエットが浮かび上がる。

荘厳な雰囲気の中、ニューアルバムの表題曲「Starting Over」が静かに始まる。メンバーのダンスは、顔の表情まで切なさに満ちている。特にこうみんのダンスはもはや芸術の領域。教会広場の幻想的なライティングが作る陰影の中で、黒髪を乱しながら舞う姿は、美しいとしかいいようがない。泣けてくる。

続いて「恋をしてるのきっと」。この曲はメンバーの顔の表情が豊かで楽しい。困り顔や悩み顔がかわいくて好きだ。

MCを挟んで、再びバラード攻勢で「永遠になれ」へ。この厳かな雰囲気にあった神曲。歌声も、教会のように良く響いている。そこからちょっと渋めの「COLD BLUE」と続く。

開演前のアナウンスで「周辺にお店もあるので、騒ぎ過ぎないよう」とか言われたので、ファンも今日はおとなしい。

…と思っていたら、5人が重連になるポーズから「恋は走りだした」が始まる。最前列中央あたりのファンが集団で振りマネ。「ウォッオオオー!」と叫びながら。ドロシーファン、若いよ。

「では、聴いてください」というかなでしのMCの後、最後は「ASIAN STONE」で締めくくり。しっとりとしたバラードが似合う会場に合わせたセットリスト。余韻に浸る暇もなく会場には大きなアンコールの声援が。そして、「2 the sky」へ。開始前のアナウンスを忘れたかのように一気に沸いた。

清楚なるーちゃん!天使の歌声のまりちゃん!凛々しいダンスのこうみん!美少女全開のみもりん!そしてかなでし!今日も恋に落ちそうだった!

ということで、ドロシーの歌とダンスは、近くで見れば見るほど、隙のないほどに徹底的に磨き上げられていた。「ガールズユニット道」を極めようとするそのストイックな姿は、教会広場の雰囲気に良く合っていた。余分な装飾を削ぎ落とした衣装は、シンプルな色づかいと長目のスカート丈のおかげもあって、まるで神に仕える聖職者のようなオーラを発していた。

このユニットをここまでの高みに導いたリーダー白戸佳奈は本当に素晴らしい。今日のセトリの選び方や繋げ方は、ファンが何を期待しているか、そして通りかかった人に何が届けられるかという観点から、よく練られていたと思う。

ドロシーにとっては、晴れの日ばかりではなく、雨の日も風の日もあっただろうと思う。それを乗り越えて、いまこのステージで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたドロシー。これからも応援して行きたいと思う。

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