中村獅童×ヒャダイン=『歴史にドキリ』にドキリ

NHKの教育番組『歴史にドキリ』が面白い。毎回、中村獅童が歴史上の人物に扮して登場し、各回の人物用に作られた「ドキリ★ソング」というキャラソンを歌う。この歌を作っているのが、前山田健一ことヒャダイン。そう、ヒャダインのファンであり、中村獅童のファンでもある俺にとって、こんな凄いものを小学生に独占させておく訳にはいかない。

「ドキリ★ソング」はYoutubeを探すまでもなく、NHKの公式サイトに全曲プールされている。さすがNHK太っ腹である。俺の受信料をこういうことに使ってくれるのなら、これからも気持ちよく払おうという気にさせる。

公式サイト:ドキリ★ソングブック|NHK for School

女装も大胆にこなす中村獅童のはじけっぷりはもちろん、音楽的にヒャダインのはじっけぷりも度を超えている。もちろんいい意味で。

たとえば、源頼朝「ご恩 そして 奉公」は明らかに少年隊へのオマージュだし、豊臣秀吉「関白宣言(秀吉流)」はそのタイトルの通り、さだまさしのアレが元ネタだ。

こうした「小ネタ」は回を追うごとにエスカレートしていて、徳川家光「大名たちよ かしずけ」はTMレボリューション風、近松門左衛門「ああ愛しきは 江戸の・世・PEOPLE」はPerfume風、杉田玄白「学問は止まらない」はそのものズバリCCBのアレだ。

この「学問は止まらない」というタイトルであからさまになった通り、ヒャダインは往年の音楽へのオマージュをもはや隠そうとはしていない。番組の本来のターゲットである小学生に対してではなく、保護者である教師や親向けに対してのエンタテインメントであることをエスカレートさせている。

そして驚愕の最新回。西郷隆盛木戸孝允による「TOU-BAKU」。元ネタが何かというのは、歌い出し3秒で分かる。そして、中村獅童の熱唱を見よ。ダンサーの全力の振り付けを見よ。この曲を全部通して見たら、『歴史にドキリ』の虜になることは間違いない。あえて言おう、「MEI-KYOKU」であると。

「TOU-BAKU」公式サイト:きょうざい:ドキリ★ソングムービー|NHK for School