期待通り―アニメ版『うさぎドロップ』

『うさぎドロップ』の第一話を観た。すごく良い出来だった。

30歳、独身のサラリーマン河地大吉は、祖父・宋一の葬儀で見知らぬ女の子・りんと出会う。
その6歳の少女は、なんと祖父の隠し子だった。子供が苦手な大吉だったが、親戚たちの、りんへのよそよそしい態度に違和感を募らせていく。そしてとうとう、りんの引き取り先を決める親戚会議が始まって…。

公式サイト:アニメ「うさぎドロップ」公式サイト

宇仁田ゆみの原作の雰囲気を損なわない作画。「静と動」の対比を上手く見せる演出。そして、第一話の中だけでもきっちりとクライマックスに持っていく構成。

そして、何よりも主人公の大吉とりんのキャラクターが魅力的に描かれている。一見無愛想に見えても暖かいものを持っている二人が、これからどんな風に心を通わせていくのか楽しみだ。

来月には実写映画版の公開も予定されていて、そっちの方は松山ケンイチ芦田愛菜のコンビ。実写とアニメに優劣を付けて論じるつもりはないけれども、アニメの方は毎週の放送を楽しみにしつつ3ヶ月を過ごす展開になりそうだ。『放浪息子』といい『あの花』といい『うさぎドロップ』といい、最近のノイタミナは目が離せない。