ストイックな主人公が魅力的―『姉の結婚（１）』

近所の本屋でプッシュしていた西炯子『姉の結婚（１）』を購入。表紙も良かったが、この書店の店主のチョイスは信頼できるので。

ストーリーは、以下の紹介文が詳しい。というか、この紹介文の通りだな、１巻のダイジェストとしては。

もう恋愛だの結婚だのは煩わしいと思っている独身女性ヨリ(39歳)の前に、突如として幼なじみと名乗る怪しいイケメンが現れる。新手の詐欺かと思いきや、本当に少年の頃からヨリを慕っていた精神科医・真木。しかし彼は妻帯者だった……。避けよう避けようとするヨリを追い詰める真木。さらに真木の妻はヨリにそっくりの容貌だった。同居する妹の心配をよそに事態はだんだん泥沼に。この恋愛(?)の行く末はどこに落ち着くのか?

恋愛からは遠ざかっているが実はかわいい主人公。実に怪しく謎めいているがとにかくかっこいい男性。そして、狂言回しを演じると思われる主人公の妹。展開は少女漫画の王道で、どことなくご都合主義な感じもするが、絵柄が綺麗なのと、主人公がストイックなのが魅力（出会ってすぐ…な展開で本当にストイックと言えるのかはおいておいて）。

長崎を舞台にした風景もよい。こういうところでのんびりと余生を過ごすのも悪くない、とちょっと妄想。

とりあえず続きが気になる作品。