7巻を読んだときに「お、これは失速気味か?」と感じた『バクマン』だが、8巻ではまた面白さが戻ってきた。以下ネタバレ。
- 作者: 小畑健,大場つぐみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/04/30
- メディア: コミック
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前巻のインプで「それはそうと亜豆美保どうなった」と書いたが、この巻では一応亜豆さん登場。しかし、話の流れは「高木モテ期突入!」ということで、彼女の見吉さんの他に、岩瀬さんや蒼木さんとあんなことやこんなことが…という感じ。いや、若いって素晴らしいですね。漫画家になるとか別にして、フツーに青春マンガだ、これ。
その流れで亜豆さんも申し訳程度に登場するが、存在感は相変わらず希薄。声優を目指して芸能活動を始めた頃の方がもうちょっと描写が多かったと思うのだが、作者の思い入れは完全に蒼木さんの方へと。しかし、大人気の蒼木さん、同人誌だけでなく、ついに本家でも脱がされてしまうとはね。えっちなのはいけないと思います。
そしてマンガの方は、踏み出したギャグ路線は大好評!というところ。まあ、この先どうなるのかは分からないけど「つかみはOK」と。しかし、ジャンプのギャグマンガでアンケート1位とかって現実にはどういう作品なんだろう。イメージが沸かない。
最後に、マンガ家同士の連帯ということでは、相変わらず福田さんの存在感が圧倒的。人や作品を見る目の確かさ、正しいことを実現しようとする行動力、そして決して自分を曲げない情熱、どれをとっても「漢」だぜ。いや、この作品の裏主人公と言ってもいいよね、もう。あと、忘れずに書いておくと、中井キモ過ぎ。そして、岩瀬うざいと。