エコバッグを持つということ

地下鉄の駅の階段を昇っていると、大きなエコバッグを持っている女性に突き飛ばされた。女性はそのまま階段を小走りに上がって行き、改札を出ると、地上出口に繋がるエレベータ乗り場に一人向かった。

階段で一階分の地上に上がると、その女性を乗せたエレベータが地上に着く。そこから、降りてきたのは彼女だけだった。

エコバッグを持つということは、エコロジーを実践することだと思っていたのだが、実際には違った。自分一人のためにわずか1階分のエレベーターを動かすことと、エコバッグが両立する、その程度なのだ。