変革の臨界点

変革は必要だ。時間の経過とともに条件が変わるから。外部環境が変わるから、といってもいい。だが、その変革において新しいパラダイムが共有されていなければ、単なる一人相撲で終わる。それは悲劇を生むだけだ。

歴史は繰り返すというが、さまざまな時代にさまざまな場所で、変革が行われてきた。あるものは成功し、あるものは失敗した。直感的には失敗の方が圧倒的に多いのではないかと思う。

では、変革の成功の条件とは何か。どういう場合に変革は成功するのか。いわば「変革の臨界点」はどこにあるのか。優れた指導者がそれを先導するのか、それとも「市民」の手によって行われるのが望ましいのか。この論点も実はローマ時代から試行錯誤されてきたもので、正解などない。

大切なのは、僕らがこのような問題意識を持って、環境の変化・時間の経過に対峙していくことだろう。

(PHOTO: シャープ, CAMERA: RICOH GR DIGITAL)