鈴村真紗さんを撮影

いちごはうす撮影会で鈴村真紗さんを撮影。1部・2部は野外。前回は雨天のためスタジオに変更になったが、今回は晴天に恵まれ、哲学堂公園でたくさんの気に入ったショットが残せた。セレクションが終わったら、モデルさんの了解を得て公開する予定。

3部のスタジオでは、例によって事前にいろいろとテーマを決めて臨んだのだが、最後に撮った「バスルームで泣きながら髪を切る女子高生」から一枚を掲載。実は、真紗さんの泣き顔写真は、初めて会うよりも前から頭の中で構想を練っていて初対面のときにいきなり頼んだりもしたが、3回目の撮影会にしてようやく納得のいくものが残せた。これは真紗さんの表現力なくしては撮れなかったと思う。あと、いつも以上に好き放題させて頂いたいちごはうす・野間さんにも感謝!

撮影時は全然違う曲*1をかけていたのだが、自宅に戻ってから画像処理の作業中にふとフリッパーズギターの有名な曲が思い浮かび、撮影時の狙いとのズレが自分でも可笑しかったので一部をここに引用。作詞は小沢健二


テレビを眺めて チョコレートをほおばってる間
もう何もかも あきらめてるはずなのに今日は
目を見てささやいた優しげな言葉
見えすいてる しゃくに触る クソタレな気分蹴とばしたくて

髪を切るさ バスルームでひとりきり大暴れ
ピストルなら いつでもポケットの中にあるから



『バスルームで髪を切る100の方法』(アルバム『カメラ・トーク』所収)より抜粋


(全文は、http://members.at.infoseek.co.jp/ippo01/music-13-05.html)

ちなみに、何度でも書くが、制服に対する思い入れは、ない。

*1:映画『プラトニック・セックス』のサウンドトラック。佐橋俊彦氏のワーク。彼のピアノ曲には内省的なものが多いが、このサントラに収められている"From Silence(Piano Version)"も秀逸。この曲でも佐橋のピアノは、心の内を探りにいくかように、ゆっくりと、無駄なく、そして強い確信をもって、一つ一つの鍵盤をストロークしていく。あたかも「心の中に分け入っていくプロセスには、饒舌な装飾音符や複雑な響きの和声は邪魔になるだけ」と語っているかのように。メジャーコードに乗せたシンプルな主旋律の音符の流列が、サスティンペダルによって残響を伴って拡散され、静かに頭の中に染みていく。そんな感じ。撮影時、真紗さんが私物のCDを持ち込んだもの。