さよなら、EOS5

今日、中野のフジヤカメラキヤノンEOS5を売った。交換レンズのEF85mm/F1.8 USMも同時に売った。EOS5はフィルム時代に愛用していた一眼レフであるし、EF85mmは「あらゆるものを綺麗に写す」とまで信頼していたレンズだった。

だが、デジタル一眼レフを買ってからは、両方とも出動回数が激減していた。いや、ほぼ皆無になったという方が正確だろう。

カメラの方はフィルムの利用頻度が減ったからだし、レンズの方は、85mmという焦点距離APS-Cデジタルでは、約135mmというやや使いにくい焦点距離になってしまうというのもある。

また、かつて必死になっていた「ひたすら綺麗に写す」ということにも、どこか虚しさを覚えてきていたということもあるかもしれない。もっと「自分なりの個性を写したい」というか。

ところで、フジヤカメラでは、売却時に何かを買えば「下取り」扱いになって、査定額が10%UPするので、この制度を利用しない手はない。そこで、キヤノンの最上級スピードライト550EXに目をつけた。自分としては中古でも構わなかったのだが、中古の在庫がなく、結局、新品を買った。下取り代金で数千円のお釣りがくる買い物となった。

結局、いまの自分が猛烈に勉強して習得したいのはライティングの技術であり、ストロボの効果的な使い方だ。必要な「授業料」は、長年愛用していた機材を売却してでも払うべきだと思う。使っていない機材であれば、なおさらだ。機材に思い入れがない、といえば嘘になるが、私は機材コレクターではない。欲しいのは、技術の向上だ。

さよなら、EOS5。そして、よろしく、550EX。私に光を教えてくれ。光のマジックを見せてくれ。