フルサイズ機は周辺の粗を容赦なく暴く

EOS 5Dを使い始めて、TAMRONのSP17-35mm F2.8-4の描写が気になるようになってきた。APS-Cではフレームアウトされる周辺部分の画質の歪曲や流れが目立つのだ。F5.6くらいまで絞り込んでも周辺部の荒れはなかなか改善しない。フルサイズ機でなければ、このレンズの欠点はわからなかっただろう。

さて、それならば買い換えるか、という発想になるのだが、なかなか代替案はまとまらない。

(代替案1)EF16-35mm F2.8L USM…キヤノン大三元ズーム。だが、周辺描写でEF17-40mm F4L USMに負けるとのテスト結果が有名で、購入を躊躇せざるを得ない。

(代替案2)EF17-40mm F4 L USM…デジタル一眼レフ対応の最新広角Lズーム。だが、フルサイズ機では17-20mmあたりを使うことは少ない。標準〜望遠をカバーしていて、より設計が新しく、ISも付いているEF24-105mm F4L IS USMの方が5Dとの組み合わせでは実用性が高そう。

(代替案3)EF24-105mm F4L IS USM…広角〜中望遠までをカバーし、ISも付いている最新の標準Lレンズ。だが、F4はいかにも暗く、開放F2.8のEF24-70mm F2.8L USMと比べると描写の点で劣る。

(代替案4)EF24-70mm F2.8L USM…キヤノンの標準ズームの最高峰。5Dとの組み合わせでは、24mm、28mm、35mm、50mmの単焦点4本分の働きをしてくれる。ここから上は、既に持っているEF70-200mm F4L USM とタムロンの90mmマクロでカバーできる。だが、大きくて重い。それに、そもそも買い換えたいのは標準ズームではなくて広角ズームだったはずなのだが…

というところで一周して止まってしまう。どうしたものか。あ、「全部買え」っていうのはナシで…