2014年、「名曲ルネッサンス」をコンセプトに結成されたアイドルネッサンス。
昨年11月のZepp DiverCityでのワンマンで、「初のオリジナル曲」をリリースすることを発表。
3年前の夏の新人公演から100を優に越える数のライブを見続けて来た僕にも、今日のイベントが特別なものであること、初のオリジナル曲が歴史に刻まれるものであることはよく分かる。
その初披露のライブが渋谷WWW Xで開催された。
メンバーが原点回帰したような純白セーラー服衣装で登場し、デビューCDの「17才」でライブ開始。
2曲目は、T-Paletteレーベル初のシングル「YOU」。
リニューあるされたユーモラスな自己紹介に続いて、「ベステンダンク」「初恋」「太陽と心臓」と、これまでのCD作品を振り返るようなセトリ。
そしていよいよ初のオリジナル曲の披露。
入場時に「交感ノート」と題された歌詞カードが配布されていたが、初披露に先立ち、メンバーが歌詞を朗読する。
静謐な雰囲気の中で、作品の世界にぐっと引き込まれる。
そして、いよいよ待望の本編の披露へ。
小出祐介の作だが「17才」のギターロックとは違って、打ち込み系のパーカッションの上にシンコペーションのエレピが乗り、静かなグルーヴを生んでいく。
歌詞も内省的で、サビの「君に伝えたいよ」「交換しよう」のリフレインが耳に残る。
全体的にはミニマルなエレクトロ系の音作りで、従来のカバー曲の傾向からすると意外感がある。
WWW Xのクリアな音響で聴くと、幻想的でスペーシーな感じだった。
ライブ後半は「Funny Bunny」「君の知らない物語」「夏の決心」と、CDシングルのタイトル曲のオンパレード。
終盤の「Music Lovers」「ドカン行進曲(己編)」「ガリレオのショーケース」「シルエット」と、アクセルをベタ踏みして加速していく迫力が凄くて、さすがアイドルネッサンスという感じだった。
告知では、5/4に3周年ライブを品川インターシティホールで開催すること、「交感ノート」を含む4曲の小出祐介によるオリジナル作品を制作中であること、配信限定で「Raspberry」(TRICERATOPS)を発売することなどが発表された。
そして、最後にもう一度「交感ノート」。
ライブ終盤でぶちあがった身体の中にそっと優しくしみ込んでくるような感覚があった。
4曲の作品がどんなものになるのか、レパートリーの中にギターロックやバラードも含まれてくるのかなどと期待も膨らむ。
この先のアイドルネッサンスの展開に注目したい。
(セットリスト)
1 17才
2 YOU
MC自己紹介
3 ベステンダンク
4 初恋
5 太陽と心臓
MC
6 交感ノート(初オリジナル曲、初披露)
7 Funny Bunny
8 君の知らない物語
9 夏の決心
10 Music Lovers
11 ドカン行進曲(己編)
12 ガリレオのショーケース
13 シルエット
MC
14 交感ノート(Reprise)