ドロシーのミニアルバムが発売延期

来月発売予定のドロシーのミニアルバムの発売が約1カ月延期された。

2014年11月19日に発売を予定しておりました、Mini Album「タイトル未定」ですが、制作進行上の都合により発売を2014年12月24日に延期させて頂きます。
楽しみにして頂いていたお客様へは大変ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございませんが、ご理解と今後も変わらぬご愛顧を賜れますようお願い申し上げます。

理由には「制作進行上の都合」とあってそれ以上の説明はない。一部の楽曲の制作が間に合っていないか、特典のライブBD/DVDの編集が間に合っていないか、そのあたりかと推察される。

このミニアルバムはかねて「7曲入り」とアナウンスされていて、そのうち「Breaking Through」「In My Life, For My Life」「週末のだけロミオとジュリエット」「それは小さな空だった」の4曲が9月6日のZepp DiverCity TOKYOのワンマンライブで初披露された。可能性としては、残る3曲の全部か一部がその時点で未完成であったかもしれず、その制作が遅延している可能性はある。

あるいは、別の可能性もある。

このミニアルバムは、実質的には「9月6日のZepp DiverCity TOKYO」のワンマンライブのBD/DVDという側面も持っている。それは、以下の3種のラインナップを見れば分かる。

【Type-A(Mini Album+Blu-ray Disc)】 AVCD-38970/B ¥5,800(本体価格)+tax
【Type-B(Mini Album+DVD)】 AVCD-38971/B :¥4,800(本体価格)+tax
【Type-C(Mini Album)】 AVCD-38972 :¥2,300(本体価格)+tax

ミニアルバム単体はType-Cの2,300円。BDは、Type-AとCの差額3,500円。DVDはType-BとCの差額2,500円。いずれもアルバム本体よりも高い。そして、採番を見れば、CDのみのType-Cは廉価盤の位置付けで、映像作品とセットのA,Bこそがこのプロダクトの主力だと考えていい。ということで、ライブの映像・音声の仕上げに時間をかけている可能性も捨てきれない。

いずれにしても、現在のアイドルシーン、というか、現在の日本のガールズポップシーンで、最高峰のレベルのパフォーマンスを聞かせてくれているドロシーの作品なので、決して妥協することなく、ぜひ納得のいくクオリティでリリースしてほしい。1カ月遅れたとしても。

延期によってリリイベを初めとするプロモーションには不安はないのだろうか。

もちろん「ない」と言い切れば嘘になる。ただ、このプロダクトは、もともとチャート競争の上位を狙うような類のものではない。ドロシーの場合には、シングルもアルバムもオリコンTOP10入りを成し遂げているので、いまはライブ動員をZeppクラスからさらに増やす方が重要だろう。ライブBD/DVDとセットでの販売も、動員増加の呼び水にするのが狙いのはず。

その意味では、12月には、柏、名古屋、京都、大阪、仙台、川崎と回る全国ツアーがあるので、各地のCDショップを回るリリイベよりも、そのステージパフォーマンスを最優先にするということで迷いはない。ただし、ツアーの会場でミニアルバムを即売できないのは想定外だと思う。ツアーでは、アルバムの楽曲を一通り演奏するであろうから。家でも聴きたいというニーズは強いと思うが、予約で対応すればある程度はカバーできるだろう。

ということで、発売日は12月24日。クリスマスイヴ。前日23日は祝日。このあたりにはクリスマスを意識した素敵なイベントも用意されるかもしれない。ドロシーからのクリスマスプレゼントを今から心待ちにしようと思う。