冬目景の『ハツカネズミの時間』の最新巻が発売になった。先月のアフタヌーンに連載されていたところまでの収録。
今回の第2巻では、舞台となっている学園の背景や、人物の秘密が明らかになってきていて、かなり見通しがよくなってきた。その分、1巻に漂っていた不気味さは薄れてしまった。
また、著者自身があとがきで語っているように、各人物の造詣でまだ不明確なところも残っていて、ドラマとしてはなかなか加速しないようにも思う。この辺は、冬目景らしいということかもしれないが。
ビジュアル的には、あからさまにダークというわけではないが、なんとなく不穏な雰囲気の絵がよい。陰りのある表情のヒロインも魅力的。
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: コミック
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