映画『少女は卒業しない』(2023年、中川駿監督)

朝井リョウの連作短編小説を、中川駿の監督で映画化した『少女は卒業しない』を観てきた。

群像劇として人物の描写のバランスがよく、関係性について謎を残しながら物語を引っ張り、クライマックスで感動が押し寄せる映画。

河合優実の抑えた演技に最後泣かされてしまった。

はるか昔の自分の高校卒業の頃の気持ちの揺らぎを思い出してズキズキと胸の痛みを感じた。卒業してから大人になって失ってきたものの貴重さを改めて実感させられた。