楽曲派()が集うことで有名なamiinA presents"WONDER TRAVELLER!!!」。
2年前に第一回が新宿RUIDO K4で開催されたが、フェスを「旅」になぞらえたコンセプト、厳選された出演者、凝った演出、こだわりの音響などが評判を呼んでじわじわ規模が拡大し、第5回の今日は渋谷WWWXでの開催。
(参考=第一回開催レポ)
昨日のライブレポです。良かったら読んでください。amiina主催「WONDER TRAVELER!!! #1」 - SHARPのアンシャープ日記 http://t.co/JP6I8KuChn#pss #3776 #amiina
— Sharp (@sharpc) 2014年11月16日
規模が大きくなっても手作り感は失われない。
3776/井出ちよの(14:30-15:00)
3776/井出ちよのは、恒例となったトップバッターでの登場。
前半は3776の衣装で「生徒の本業」と「誰かのモノです」を。
後半は井出ちよのの衣装に着替えて、「ハートの五線譜」「授業は今日も」、そして初披露の「部活引退の次にすること」を。
バックに流れるVJ最高だった。石田Pの作ったものだろうけれど、ときどきちぃちゃんのパフォーマンスよりも目を奪われそうになった。
終演後、特典会で「「さよなら小学生」を歌っていたちぃちゃんがもうすぐ高校生か…」って言ってしまったの、我ながら楽曲派()すぎ。
「井出ちよの名義のアルバムではいろんな高校生になる可能性が示されてるけど、ちぃちゃんが実際どれになるか楽しみだな」と言ったら、「ふふん、どれでもないかもしれないよー?」って返してくるの最高。
そしてチェキ。
何度やっても微妙に間違う「ちよのの"チ"」ポーズ。
(セットリスト)
(3776)
1 生徒の本業
2 誰かのモノです
(井出ちよの)
3 ハートの五線譜
4 授業は今日も
5 部活引退の次にすること(初披露)
sora tob sakana(15:00-15:30)
2番手はsora tob sakana。
お馴染みのOPSE「海に纏わる言葉」~「夜空を全部」で始まり、新しめの「タイムマシンにさよなら」「Tokyo Sinewave」へ。
背景のスクリーンに映し出されるVJが完璧に曲とシンクロしている。
そして、自己紹介からゆるいMCを挟んで、今年のオサカナを代表する一曲になった「広告の街」、意欲的な「夜間飛行」、そして最後に抒情的な「夏の扉」。
オサカナのライブは、広くて高いステージ、美しいVJ、クリアな音響でこそ実力を味わえると実感。
本当に最高。
できれば、定期公演もそういう会場でと願わざるを得ない。
(セットリスト)
0 海に纏わる言葉(神崎風花「sora tob sakana始めます」)
1 夜空を全部
2 タイムマシンにさよなら
3 Tokyo Sinewave
MC自己紹介
4 広告の街
5 夜間飛行
6 夏の扉
あらかじめ決められた恋人たちへ(15:45-16:25)
前回のWONDER TRAVELLER!!に続いての出演。
D+B+G+テルミン/Per+ピアニカ/DJの構成からなるポストロックバンド。
やっぱり生バンドの音圧最高!
このバイブスはWONDER TRAVELLER!!!の世界観と完全にフィットしていて、amiinAのプロデューサーがラブコールを送るのもよく分かる。
かっこよすぎた。
963(16:55-17:25)
途中休憩の時間で物販と同時に、フロアで963のパフォーマンス。
掟ポルシェさんと並んで963を見に行こうとしているときに、某所で足止めされて開演に間に合わなかったのホントに申し訳なさしかなかった。確かに掟さんは気さくでいい人だけど、フェスの回しで時間を奪われるのはお気の毒としか言いようがない。
もちろん、963のライブは楽しかった。
(この後、途中退場し、アイドルネッサンス、RYUTist、HUSKING BEEは見ず)
amiinA(19:50-21:00)
トリは主催のamiinA。
WONDER TRAVELLER!!に来るといつも思うけれども、主催者特権で時間も長くて、音響も頭抜けている。
もちろん、楽曲とパフォーマンスも凄まじい。
amiinAのパートだけ取り出しても十分に「ワンマンライブ」として成立するくらいに。
そして、何よりも、フロアにいる観客がこの瞬間を待ち望んでいたとばかりに、熱狂している。
僕がamiinAに少しだけ距離を置いているのは、完全に個人的な思い入れだけど、amiinaのmiinaが好きだったから。だから、「Drop」とか「monochrome」には複雑な思いを抱かざるを得ない。
特に「monochrome」については、amiinaの初披露に立ち会った時の印象が強すぎて、amiinAバージョンを聴く覚悟ができていなかったが、今日初披露されたamiとmiyuによる「monochrome」を聴き進むにつれて、自分の中の何かが溶けていくような気がした。
「キーメーカー」が終ったところで、高校受験期間に入るmiyuがファンやamiやスタッフに向けた手紙を読んで、今年前半のamiinAの加入を振り返り、将来の夢を語る。
あちこちからすすり泣きが聞こえる。心打たれる手紙。
しっとりとしたところで「Breath」を歌い上げ、最後は「Canvas」をWWWXのシンガロング。
「これ、どこのロックフェス?」というような光景。
僕はフロアの熱狂から少し離れて関係者スペース付近にいたのだけれども、近くにいたアイドルネッサンスの比嘉奈菜子やsora tob sakanaのメンバ―達が食い入るように見たり涙を流したりするのが視界の片隅に入ってきていた。それも感動的な光景だった。
amiinAは、このWT5を最後にmiyuの高校進学で活動休止期間に入る。
活動再開後のライブは、2017年6月9日新宿ReNYが最初になるとのこと。また、7月17日の海の日には、新宿BLAZEで「まだやったことのない何か」をやるそう。
今夜、amiinAは、活動休止前の最高到達点をファンの目に焼き付けたが、再開後さらに「最高」を更新してくるだろう。
そう確信させられるステージだった。
(セットリスト)
1 RISING(新曲)
2 lilla
3 illumina
4 Atlas
5 Legacy
6 Drop
7 monochrome
8 signal
9 Avalon
10 キーメーカー
11 Breath
12 Canvas