「ROLa」第2号買った

川上浩永編集長の「ROLa」の第2号を発売日早々に買った。

表紙は能年玲奈。主演していた「あまちゃん」のイメージに囚われない、しっとりとしてちょっと陰りのある表情。撮影はホンマタカシ。前号の新垣結衣とも通じるコンセプトだが、ホテルの部屋でモノトーン系の服装、そして彩度を抑えたメイク。千葉雅也の内省的なテキストと、能年玲奈のアンニュイな視線が化学反応を起こしている。良い意味で。

創刊号の表紙だった蒼井優は、今号でも高橋ヨーコとハワイを旅している。「ドライビング・ミス・優」ということで、ステアリングを握る姿が堂に入っている。いまは亡きジェシカ・タンディにも負けていない。ハワイの澄んだ青い空、ちょっと色あせたクルマのボディの水色、ドライブインでのシェークの緑、そうしたすべてが調和している。好きな世界だ。

と、こうした写真だけでも他の雑誌では得られない雰囲気なのだが、読み物も充実。「90年代」って女子カルチャーという総力大特集。少女マンガ、ドラマ、J-POP。ということで、小室哲哉北川悦吏子ピエール瀧などの面々が登場。編集部の愛情とこだわりが感じられる中で、個人的にはP.44の「J-POPの系譜」だけは、物申したくなるところもあったが、まあ、音楽オタク向け雑誌じゃないから、これはこれでいいか。

あとは、濱野智史の「地下アイドルが恋より楽しすぎる件」とか、宇野常寛の「ドラマは”大衆の本音”を写す鏡だ!」など、最近のトレンドも押さえている。特に、濱野のツーショットチェキ12連発は、女性誌としてはギリギリのラインかもしれない。いや、アイドルブームの今だから許容されるのかもしれないけど、あのコとはキッスとか出来ないのよ、ざんね~ん!\(^O^)/(©Negicco

ヒャダインの連載「ポップカルチャー偏愛記」も始まった。第1回は「闘うアイドルを男たちはなぜ愛するのか」。つんく♂秋元康を引き合いに出しつつ、アイドルとファンの関係を論じる分析は面白い。ももクロの成長を間近で見つめてきたヒャダインならではの説得力がある。

と、自分の好きなページばかり抜粋すると偏りがあるが、巻頭の松潤とか、巻末の今井翼とか、中島健人のグラビアとかその辺のバランスの取り方は今号でも絶妙。ということで、今回も620円出して損した気には全くならない雑誌だった。ターゲット層とは全然違うであろう自分が言っても説得力ないだろうけど。

ROLa (ローラ) 2013年 11月号 [雑誌]

ROLa (ローラ) 2013年 11月号 [雑誌]