原作とアニメに便乗−実写版『君に届け』

金曜ロードショーで実写版『君に届け』を観た。
多部未華子、三浦春馬は原作ファンの期待という重圧に負けず好演していたと思う。が、いかんせん監督と脚本が悪く仕上がりは最悪だった。良い原作があり、アニメ化も成功していたのに、こういう仕上げにしてしまう熊澤尚人は何だろう。「二流の日本映画」という水準にも達していない。

まず、なぜ爽子のモノローグ主体で話を進めないのか。
次に、なぜ音楽を軽視してスカスカな音にするのか。
最後に、エンディングを美しくしないのはなぜか。

もうどうしようもなく、口直しにアニメの第一期の最終話を見直したい気分になった。